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warple編集部
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「ワーキングホリデーって何?」
「ワーキングホリデーの準備は何から始めたらいい?」
このように考えていませんか。
ワーキングホリデーは、海外で生活しながら就労や異文化体験などができる制度です。
しかし年齢制限などの諸条件があります。
そこで本記事では、ワーキングホリデーについて以下の内容を解説しています。
- ワーキングホリデーの概要
- 魅力
- 注意点
- 費用
- 事前準備
- 人気の国
「ワーキングホリデーに行くべきか」「何から始めるべきか」が理解できるため、最後までご覧ください。
ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは、日本と「ワーキングホリデー協定」を結んでいる国に長期滞在できる制度です。
学生ビザとは異なり、滞在資金を補うためにフルタイムで就労できる点が特徴です。(学生ビザの場合、就労は2週間に48時間など制限が設けられる)
2024年4月現在では29ヶ国・地域と協定が結ばれています。
制度の趣旨は、それぞれの国・地域が文化や生活様式を理解する機会を提供し、国家間の相互理解を深めることです。
現地では主に観光・勉強・仕事などをしながら過ごします。
ワーキングホリデーの年齢制限
ワーキングホリデーの年齢制限は、査証(ビザ)申請時に18歳以上30歳以下であることがほとんどです。
年齢条件 | 国 |
18歳以上30歳以下の国 | オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ、チェコ、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、ウルグアイ、フィンランド、ラトビア |
18歳以上25歳以下の国 | 韓国(相応の事情がある場合は30歳) |
18歳以上26歳以下の国 | アイスランド |
ビザ申請時に30歳以下であれば、渡航時に31歳でも問題ありません。
ただし、一部の国では年齢制限の上限が25歳や26歳などと定められています。
18歳未満や40代・50代の方などは語学留学を含む別の制度を検討しましょう。
ワーキングホリデーの期間
ワーキングホリデーの滞在期間は、多くの国で最長1年です。
ただしイギリスやオーストラリアなど、1年以上滞在できる国もあります。
また、必ずしも1年間滞在する必要はなく、3ヵ月や半年などの短期滞在も可能です。
最長滞在期間 | 国 |
1年 | カナダ、韓国、フランス、ドイツ、アイルランド、デンマーク、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、アイスランド、チェコ、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、ウルグアイ、フィンランド、ラトビア |
360日 | 台湾 |
1年3ヵ月 | ニュージーランド |
2年 | イギリス、チリ |
3年 | オーストラリア |
ワーキングホリデーの魅力 4選
ワーキングホリデーには人生が豊かになる複数の魅力が存在します。
ここでは、ワーキングホリデーの魅力を4つ解説します。
外国語を習得できる
ワーキングホリデーでは、仕事やホームステイで現地の人と一緒に生活を送ることで、常に外国語に触れていられます。
生活や仕事で使われる言葉で溢れているため、実践的な語学力を習得できるでしょう。
ただし現地で働くには一定の語学力が求められるので、渡航前に最低限の語学力を習得する、渡航後に語学学校に通うなど、語学力の習得が事前に必要です。
働きながら海外生活を経験できる
留学とは異なり、ワーキングホリデーではフルタイムで就労できます。
現地で必要な資金を現地で稼げるため、渡航前に準備すべき費用を抑えやすいです。
オーストラリアやニュージーランドなど、日本と比べて高時給の国もあり、現地でお金を稼いで帰国する人もいるようです。
- オーストラリアの最低時給:AU $23.3(The Australian Workers’ Union National ”What is the Australian minimum wage?”)
- ニュージーランドの最低時給:NZ$23.15(Current minimum wage rates » Employment New Zealand)
また、学校生活よりも職場の方が現地の人と接する機会が多いため、新たな価値観に出会うきっかけにもなるでしょう。
海外に長期間滞在できる
ワーキングホリデーでは、多くの国で最長1年間の滞在が認められています。
一方で、ビザ免除国への短期滞在(ビザ無し渡航)は最長90日です。
そのため「長期的に観光や海外生活をしたい」と考える場合はワーキングホリデーが向いています。
現地の文化を体験できる
ワーキングホリデーでは、異文化や現地アクティビティを体験できます。
留学はあくまでも「学び」が趣旨ですが、ワーキングホリデーは「休暇」が目的です。
時間を自由に使えて、興味のある観光地やアクティビティを積極的に体験できるため、人生の思い出になるでしょう。
また一般的な生活様式や文化に触れれば、価値観や視野が広がるきっかけにもなります。
ワーキングホリデーの注意点 4選
一方で、ワーキングホリデーには注意点もあります。
ここでは、4つの注意点を紹介します。
事前に確認しないと海外生活で失敗する原因になりかねないため注意しましょう。
ワーキングホリデーでは行けない国がある
ワーキングホリデービザで、全ての国に行けるわけではありません。
例えば、アメリカはワーキングホリデーで行くことができません。
日本と協定を結んでいる29ヶ国(2024年4月現在)のみが対象となります。
そのため、まずは協定国を確認しましょう。
- オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ、アイスランド、チェコ、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ、ウルグアイ、フィンランド、ラトビア
また、1つの国に対して1回しかワーキングホリデー制度を使えない点にも注意が必要です。
必ず仕事が見つかるとは限らない
ワーキングホリデーは現地で就労する権利を得られるだけで、雇用が確約されるわけではありません。
現地で働く場合は自分でアルバイトを探す必要があります。
特に日常会話が難しいレベルの語学力の場合、仕事が見つからない、もしくは職種が制限される可能性があるため注意しましょう。
また、中には就労期間が制限されている国もあります。
- オーストラリア:同一雇用主の下で働けるのは最長6ヵ月間
- ノルウェー:同一雇用主の下で働けるのは最長6ヵ月間
- デンマーク:同一雇用主の下で働けるのは最長6ヵ月間
- 香港:同一雇用主の下で働けるのは最長6ヵ月間
- アイルランド:1週間で働けるのは最大39時間
必ずしも就職に有利とは限らない
ワーキングホリデーに行ったからと言って、必ずしも就職が有利になるわけではありません。
帰国後の就職活動では「ワーキングホリデーで何を得たか」が重要です。
準備段階でワーキングホリデーの目的を明確にし、実りのある海外生活にしましょう。
語学力が伸びるかは自分次第
ワーキングホリデーで語学力が伸びるかは自分次第です。
現地で以下のような生活をしていると、なかなか語学力は向上しません。
- 日本人とばかり行動する
- 現地の言葉を全く話さない仕事に就く
- 外国語の勉強をしない
語学力の向上が目的の場合、現地の人と積極的にコミュニケーションを取り、日々の学習も欠かさず行いましょう。
ワーキングホリデーで必要な費用
ワーキングホリデーで必要な資金の内訳は以下の通りです。
- ビザ申請料金
- 渡航費用
- 留学保険(必要な場合)
- 学費(語学学校に通う場合)
- 滞在費
- 生活費
また「留学安心信託株式会社」の調査によれば、実際にワーキングホリデーを経験した方の予算は以下の通りです。
予算 | 割合 |
30万円未満 | 13.0% |
30~50万円未満 | 11.2% |
50~100万円未満 | 18.2% |
100~150万円未満 | 14.5% |
150~200万円未満 | 11.2% |
200万円以上 | 10.3% |
答えたくない | 7.0% |
覚えていない | 14.5% |
(出典:ワーキングホリデーの平均予算は、年齢層によって100万円以上の差があることが判明)
年齢層が上がるほど予算が増える傾向にある点も特徴です。
渡航時の年齢が22歳の方に着目すると、35.7%が「50〜100万円未満」と回答しています。
ただし、ワーキングホリデーの費用は以下のような要素でも変動します。
- 渡航先
- 滞在期間
- 渡航の時期
- 就労の有無・期間
- 語学学校の有無
また、すぐに仕事が見つかるとは限らないため、最低でも3ヵ月程度は働かずに過ごせる生活費を準備することをおすすめします。
ワーキングホリデーの準備 4ステップ
一言でワーキングホリデーといっても渡航先や過ごし方の選択肢は幅広いです。
自分に合った計画を立てて実りのある海外生活を送るためにも、渡航前に目的の明確化や基礎的な語学力の習得を行いましょう。
ここでは、ワーキングホリデーを充実させるための準備を解説します。
目的の明確化
ワーキングホリデーの計画を立てる際は、最初に目的を明確化しましょう。
✓ワーキングホリデーの目的の例
- 旅行・文化の体験
- 仕事
- 語学習得
目的が明確でないと、渡航先が決まりません。
また、目的が曖昧だと現地でなんとなく過ごしてしまい、得るものが少ない海外生活になる可能性もあるため注意が必要です。
渡航先の決定
明確化した目的を達成できる渡航先を選択します。
✓渡航先の選び方の例
- 英語を習得したい→カナダ/イギリス/オーストラリア
- ヨーロッパの文化を体験したい→フランス/ドイツ/イタリア
- 出稼ぎをしたい→オーストラリア/ニュージーランド
また、候補の国が複数ある場合は、以下のような点にも着目しましょう。
- 物価・生活費
- 言語の特徴
- 生活環境
- 国民性
- 治安
- ビザの取得難易度
基礎的な語学力の習得
ワーキングホリデーの渡航前には、基礎的な語学力を習得しましょう。
特に入国直後から就労予定の場合は、最低限外国語でコミュニケーションを取れる状態が求められます。
参考までに、業務上大きな支障なく適切なコミュニケーションを取れるレベルのTOEICスコアは730点とされています。
他方で「株式会社リアブロード」の調査によれば、実際にワーキングホリデーに行った方の渡航前の英語力(TOEICスコア)は以下の通りです。
TOEICスコア | 割合 |
200点未満 | 6.8% |
200点以上300点未満 | 14.6% |
300点以上400点未満 | 19.8% |
400点以上500点未満 | 14.6% |
500点以上600点未満 | 12.3% |
600点以上700点未満 | 9.1% |
700点以上800点未満 | 9.6% |
800点以上900点未満 | 5.0% |
900点以上 | 1.1% |
受けたことがない/覚えていない | 7.1% |
(出典:海外留学エージェント「スマ留」がワーキングホリデーの実態調査を実施。ーワーキングホリデーで就労経験がある方の9割が「仕事探しに苦労した」と回答。)
ワーキングホリデーに行った方の55.8%が渡航前のTOEICスコア500点未満という結果になっています。
現地で言語を学ぶ方法や、どのように言語を使うかに合わせて必要な語学力を習得しましょう。
渡航準備
ワーキングホリデーでは、渡航前に以下のような準備が必要となります。
- パスポート
- ビザ
- 航空券
- 語学学校の入学手続き(通う人のみ)
- 宿泊先の手配
- 留学保険の加入(加入する方のみ)
- 公的手続き(海外転出届/国民年金/国民健康保険 など)
事前に必要な手続きを確認しましょう。
また、ワーキングホリデーの渡航準備の方法は大きく以下の2つです。
- 留学エージェントへの依頼
- 個人手配
留学エージェントに依頼すれば、渡航準備のサポートに加えて現地サポートを受けられる場合もあります。
ただし、総費用は高額になりやすいです。
一方で個人手配の場合、自分で渡航準備などを行う必要がありますが、費用を抑えつつ幅広い選択肢から計画を立てられる点がメリットとなります。
ワーキングホリデーで人気の国5選
ワーキングホリデーの渡航先は、協定国の29ヶ国の中から選ぶこととなります。
ここでは、その中でも人気の国を5つ紹介します。
カナダ
カナダに渡航する魅力の1つは、癖のない綺麗な英語を習得できる点です。
最長6ヵ月の就学もできるため、語学を重点的に学びたい人にもおすすめです。
また、多民族国家なので日本人でも受け入れられやすく、多様な価値観にも触れられます。
経済的にも先進国で生活環境も整っており、日本のチェーン店も進出しているため、生活にも馴染みやすいはずです。
さらに、トロントやバンクーバーといった大都市は求人数も多く、ウェイターや小売業、ホテル業など幅広い選択肢の中から仕事を選ぶことができます。
オーストラリア
オーストラリアは世界最高水準の最低基本時給を誇っています。
他国出身の労働者が多く、職場に受け入れる体制が整っているので、ワーキングホリデー中にお金を溜めたい人にもおすすめです。
また、一定の要件を満たすと最長3年まで現地に在住できる点も特徴で、長期的に海外生活を送りたい人にもピッタリといえます。
さらに英語圏の中でも治安が良く、ジメジメしない温暖気候である点も魅力です。
都会に住んでいても少し離れれば大自然を満喫でき、観光スポットも多いため思い出作りにも向いている環境です。
イギリス
ワーキングホリデーでイギリスに行く魅力は、英語発祥の地で本場のイギリス英語を学べる点です。
最長2年間滞在でき日本人も少ないので、英語力を高めやすい環境ともいえます。
イギリスへのワーキングホリデーは元々抽選制で、募集枠も1,500枠でした。
しかし、2024年のビザ申請からは募集枠が6,000枠に増え、先着順で取得できるため、渡航のハードルが下がりました。
また、サッカーや芸術、最新の音楽・ファッションなどを体験できる点も魅力です。
さらに、イギリスからヨーロッパ諸国への格安航空便も多いので、ヨーロッパの観光地や文化に興味がある方にもおすすめです。
ニュージーランド
ニュージーランドは自然に溢れた国です。
アクティビティも以下のように自然を活かした内容が多いため、新しい体験や思い出作りもできるでしょう。
- 乗馬体験
- スキー・スノーボード
- ハイキング
- マリンアクティビティ
また、賃金が高い一方で比較的物価が安いため、滞在中にお金を溜めやすいです。
さらに治安が良く寛容な国民性なので、海外に初めて行く方でも安心して暮らせるはずです。
特に、国内最大都市であるオークランドは日本人長期滞在者が多いといわれており、日本製品や食材も手に入れられます。
韓国
韓国のワーキングホリデービザは「観光就業ビザ」といい、バイトをしながら観光することが趣旨となります。
ただ就学や就労の期間制限はなく、滞在計画も自由に組み立てられます。
韓国語を習得したい人や、美容やグルメ、エンターテイメントに興味がある方にもおすすめです。
また、日本と時差がなく治安も良い点も魅力で、日本のチェーン店も展開されているので暮らしやすいはずです。
ただし他の国とは異なり、年齢制限が原則として18歳から25歳と定められています。
まとめ
本記事ではワーキングホリデーの概要や魅力、注意点、渡航前の準備などを解説しました。
ワーキングホリデーは、外国で就労しながら長期滞在できる制度です。
留学や短期滞在とは異なり、言語の習得や就労、観光までさまざまな過ごし方ができます。
しかし年齢制限や注意点もあるため、制度の概要を適切に理解して「何のためにワーキングホリデーに行くか」を明確にすることから始めましょう。
また、ワーキングホリデーの渡航準備の進め方には以下の2つの方法があります。
- 留学エージェント
- 個人手配
特に個人手配であれば、費用を最小限に抑えつつ、幅広い選択肢からワーキングホリデーの計画を立てられます。
留学を個人手配できるサービス「warple」を使えば、語学学校の申込み、 渡航までの準備や学校/宿泊先の手配まで、留学に必要なすべてをインターネット上で完結させることができます。
操作は簡単、最短1分で語学学校を見つけることができますので、気になる方はwarpleの紹介ページをご覧ください。
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