カナダ留学のメリット・デメリットを比較|人気5都市の費用を徹底解説

この記事を書いた人

記事一覧へ

warple編集部

warple(ワープル)は、語学学校/宿泊先の検索・お申込み、渡航までの準備など、留学に必要な全てをオンライン上で完結できる、日本初の留学個人手配サービスです。 留学・ワーキングホリデーに関する情報はもちろん、warpleで体験できる個人手配の魅力もお伝えします!

カナダ留学は、日本人学生に人気があります。しかし、カナダ留学にはメリットだけではなく、デメリットもあります。「留学先としてカナダが自分に合っているかどうか知りたい」と思っている方も少なくないでしょう。本記事では、カナダ留学の特徴を分析し、メリットとデメリットを詳細に解説します。

さらに、バンクーバー、トロント、オタワ、モントリオール、カルガリーという人気5都市の留学費用を比較し、具体的な留学準備のスケジュールも説明します。カナダ留学を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

カナダ留学のメリット

ここでは、カナダ留学ならではのメリットを解説します。

理解しやすい英語

カナダ英語は、アメリカ英語やイギリス英語に比べて訛りが少なく、比較的にクリアで聞き取りやすいとされています。カナダ英語の特徴として、単語と単語の間に適度な区切りをつけて話す傾向があり、一つ一つの単語が聞き取りやすいです。

ネイティブの会話についていきやすく、内容を理解しやすいので安心です。また、移民が多いのもカナダの特徴。2021年の国勢調査によると、カナダの人口に占める移民の割合は23%に達しました。(*)

つまり、カナダには英語を母語としない人も少なからず居住しているのです。そのため、カナダ人は、ネイティブスピーカーではない人の話す英語にも慣れている傾向にあります。まだ、英語力に自信がない日本人留学生でも、必要以上のプレッシャーを感じることが少ないでしょう。
* Reuters カナダ、人口に占める移民比率が建国以来最高に=国勢調査

語学学校の認定制度がある

カナダには、留学生を受け入れる語学学校の質を保証する認定制度があります。

✓カナダの認定機関

  • Languages Canada
  • British Columbia Education Quality Assurance (BC EQA)
  • Ontario’s Designation as a Learning Institution (DLI)

認定を受けている学校には、以下のような基準があります。

✓語学学校の基準

  • 適切な施設・設備
  • 資格を持った教師の在籍
  • カリキュラムが体系的に整備されている
  • 学生の進捗を適切に評価する仕組みがある

認定を受けた学校は、一定の基準を満たしていることが保証されています。

カナダ政府は、留学ビザを発行する際に指定教育機関(DLI)リストに掲載されている学校のみを認めています。カナダ政府に認定されている語学学校は、以下のサイトから確認してください。
Designated learning institutions list

英語とフランス語を学べる

カナダでは、英語とフランス語の2つの言語が公用語として認められています。街中の標識や広告もバイリンガル表記が一般的で、日常生活の中で自然と両方の言語に触れることができます。

英語圏は主にオンタリオ州やブリティッシュコロンビア州など、フランス語圏はケベック州が中心です。どちらの言語により重点を置くか考えて留学先を決めると良いでしょう。英語コースかフランス語コースのどちらかを選べる語学学校も少なくありません。

以下は、モントリオールの語学学校 Upper Madison College Montrealのコース例です。

コース名コース内容費用(週あたり)
一般英語コース45分・週15レッスン35,498円
フランス語45分・週15レッスン35,498円

英語とフランス語の両方を習得することで、将来のキャリアの選択肢が広がります。

自然が豊か

カナダ留学の魅力の一つは、滞在中に豊かな自然を満喫できること。

✓自然豊かなカナダの観光名所

  • ナイアガラの滝、カナディアンロッキー、モレーン湖、オーロラ観測(イエローナイフなど)、バンフ国立公園、ジャスパー国立公園など

ハイキング、カヌー、スキー、スノーボードなど、四季折々の自然の中で楽しめるアウトドアアクティビティも留学中の楽しみとなるでしょう。カナダの都市は、全体的に清潔で住みやすい環境です。

自然に囲まれた環境で、ストレスの少ない留学生活を送ることができます。

Co-op留学を利用できる

カナダでは、学業と就業体験を組み合わせたプログラム「Co-op留学」を利用できます。

✓Co-op留学のメリット

  • 仕事に役立つ実践的なスキルを習得できる
  • 実務経験を積めるため就職活動に有利
  • 給与を得られるため留学費用を補える
  • 就学中に業界の人脈を構築できる
  • ビジネス英語を身につけられる

Co-op留学の就学中には最大週20時間、就労中には最大週40時間働くことが可能です。

都市最低賃金1ヶ月で得られる収入(*1)
バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)1,830円(17.40カナダドル)約292,800円
トロント・オタワ(オンタリオ州)1,747円(16.55カナダドル)約279,520円
モントリオール(ケベック州)1,662円(15.75カナダドル)約265,920円
カルガリー(アルバータ州)1,583円(15カナダドル)約253,280円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 週40時間就労した場合の1ヶ月分(4週)の収入例

Co-op留学を利用することで、留学費用や生活費を軽減させられます。ただし、一定の英語力が必要なことや、希望職種に就労できるとは限らないなど、いくつかのデメリットもあります。

カナダでのCo-op留学について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
カナダco-op留学のメリット・デメリット|費用や手続きも解説

カナダ留学のデメリット

ここでは、カナダ留学の5つのデメリットを解説します。

日本人留学生が多い

カナダは、日本人留学生の多い国です。文部科学省が2024年度に行った調査によると、カナダは日本人留学生が滞在する国として第2位となりました。

✓日本人留学生の主な留学先・留学生数(2022年度)

  • 1位:アメリカ合衆国 11,880人
  • 2位:カナダ 6,735人
  • 3位:オーストラリア 6,187人
  • 4位:韓国 4,679人
  • 5位:イギリス 3,425人

文部科学省「「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について」(令和6年5月24日)

これは、海外生活が初めての日本人留学生には安心できる面ですが、英語力向上の点ではデメリットにもなります。

✓日本人留学生が多いデメリット

  • 日本語に依存しやすくなる
  • 日本人同士で過ごす時間が多くなる
  • 人気の学校では日本人同士の競争が激しくなる

日本人が多い留学先を選ぶ場合は、自ら英語環境に身を置く努力が欠かせません。現地のイベントに参加したり、ホームステイに挑戦したりするなど、積極的にカナダの文化に触れるようにしましょう。せっかくの留学経験を最大限に活かすためにも、積極的に交流を図ろうとする意識が大切です。

物価が高い

都市部では家賃、食費、交通費などが日本よりも高額になることも多いです。

生活費の内訳カナダ日本
安価なレストラン2,639円1,001円
マクドナルド1,583円750円
交通機関(*1)10,978円8,009円
光熱費(*2)21,970円25,762円
月額賃料(*3)198,105円88,478円
* NUMBEOによる日本とカナダの生活費比較
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 月間パス
*2 85m2のアパートの基本料金(電気、暖房、冷房、水道、ゴミ処理)
*3 市内中心部のアパートメント(1ベッドルーム)

特に都市部の家賃が高く、NUMBEOによる生活費調査ではカナダの家賃は日本より112.2%高額です。

ただし、都市部と地方都市の生活費は異なります。留学先を選ぶ場合は、滞在費や食費や交通費などをあらかじめ調べましょう。語学学校選びや、滞在方法の工夫でカナダ留学費用を節約する方法については、以下の記事をご覧ください。
カナダ留学費用の節約法7選

日本からの距離が遠い

日本からカナダへの直行便でも飛行時間は10時間以上かかり、乗り継ぎが必要な場合はさらに時間がかかります。

航空会社渡航時間費用
エアカナダ12時間15分(直行便)178,940円
Zipair+エアカナダ17時間45分(乗継1回)70,528円
Zipair+ポーター航空22時間16分(乗継1回)62,820円
* skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~トロント空港)

乗り継ぎなしの直行便の場合、航空券も高額になりやすく、気軽に帰国することが難しいです。

病気やケガ、事故、災害などの緊急事態が発生した場合、日本にいる家族のサポートを得ることが難しいため、自分で対応しなければなりません。現地の医療機関や警察への連絡方法、保険の手続きなどを事前に確認しておく必要があります。現地サポートが付帯した留学エージェントを利用するのも良い方法です。

気候が厳しい

カナダは、日本と比べて寒さが厳しく、冬は非常に寒くなる地域が多いです。地域によってはマイナス10度以下になることもあります。内陸部や東部では、寒さが厳しく、積雪量も多いです。

✓都市別のカナダの気候例(1月の平年値)

  • トロント -3.5℃
  • オタワ -9.4℃
  • モントリオール ー10℃

出典:気象庁|地点別データ・グラフ(トロントオタワモントリオール

バンクーバーなど西海岸は比較的温暖で、冬でも雪はあまり降りません。カルガリーなど内陸部は、夏は暑く冬は寒さが厳しい大陸性気候です。乾燥しており、夏と冬の寒暖差が大きいです。トロントなど東部は、夏は湿度が高く蒸し暑く、冬は寒さが厳しいです。

寒さによる体調不良や、日照時間の減少による精神的な影響に注意が必要です。留学先を選ぶ際には、気候も重要な要素となるでしょう。

治安に注意が必要

カナダは全体的に治安が良い国として知られていますが、犯罪発生率は日本の約12倍(*1)です。

特に注意すべきなのは、スリや置き引きです。空港、ホテル、レストランなど、留学生や旅行者を狙った犯罪が多発しています。ほんの少しの隙を狙われることが多いので、荷物は常に視界に入れておくことが大切です。カナダはアメリカほど銃の所持が自由ではありませんが、銃器を使用した犯罪も増加しています。

万が一、強盗などに遭遇した場合は、相手が銃を持っている可能性を考え、抵抗せずに要求に応じましょう。カナダの各都市の防犯対策に関しては、外務省 海外安全ホームページの在留邦人向け安全の手引き(*2)を確認してください。
*1 外務省 海外安全ホームページ 犯罪発生状況、防犯対策
*2 外務省 海外安全ホームページ 在留邦人向け安全の手引き カナダ(カナダ全体、バンクーバー、カルガリー、トロント、モントリオール)

カナダ留学で人気の5都市留学費用解説

カナダ留学で人気の5都市(バンクーバー、トロント、オタワ、モントリオール、カルガリー)の留学費用を比較します。具体的な語学学校を例にして、期間別の留学費用を計算するので参考にしてください。

  • 3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月)

まずは、カナダ留学費用の総額を比較しましょう。

期間・コースバンクーバートロントオタワモントリオールカルガリー
3ヶ月969,869円1,081,237円950,729円1,100,854円967,872円
6ヶ月1,708,762円1,950,608円1,760,879円1,717,189円1,793,855円
12ヶ月3,292,727円3,770,284円5,235,493円3,195,381円3,425,324円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算

為替レートや物価変動によって費用は変わるので、最新情報は語学学校などに確認するようにしてください。

バンクーバー

バンクーバーの語学学校 Sprachcaffe Languages Plus Vancouver (1コマ45分・週20レッスン)を例に留学費用を解説します。

費用内訳3ヶ月6ヶ月12ヶ月
校納金(入学金・授業料)333,582円599,603円1,182,317円
滞在費(食費・宿泊費)*1439,147円787,508円1,547,569円
渡航費(片道)*261,741円
ビザ申請費*3738円738円24,806円
保険費 *471,010円131,870円221,690円
生活費(交通費・通信費)*563,651円127,302円254,604円
総額969,869円1,708,762円3,292,727円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 ホームステイ(1人部屋・朝夕食付き)
*2 skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~バンクーバー空港)
*3 6ヶ月未満の場合にはビザ取得不要、その代わりに電子渡航認証(eTA)7カナダドルが必要。6ヶ月以上の留学の場合、学生ビザが必要。申請料は150カナダドル、生体認証登録料85カナダドルが必要。
*4 東京海上日動「海外旅行保険・留学保険(海外旅行保険・留学生プラン)」31日未満・エコノミープラン、32日以上N2プラン
*5 NUMBEO バンクーバーの平均生活費 (通信費 61.96カナダドル、交通費 月間パス 140カナダドル)1ヶ月分から起算。生活費には、日用品購入費や交際費、その他の雑費は含まれていない

トロント

トロントの語学学校 The Language Gallery Canada(1コマ45分・週15レッスン)を例に留学費用を解説します。

費用内訳3ヶ月6ヶ月12ヶ月
校納金(入学金・授業料)433,869円763,228円1,510,712円
滞在費(食費・宿泊費)*1438,090円849,790円1,673,190円
渡航費(片道)*270,078円
ビザ申請費*3738円738円24,806円
保険費 *471,010円131,870円221,690円
生活費(交通費・通信費)*567,452円134,904円269,808円
総額1,081,237円1,950,608円3,770,284円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 ホームステイ(1人部屋・朝夕食付き)
*2 skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~トロント空港)
*3 6ヶ月未満の場合にはビザ取得不要、その代わりに電子渡航認証(eTA)7カナダドルが必要。6ヶ月以上の留学の場合、学生ビザが必要。申請料は150カナダドル、生体認証登録料85カナダドルが必要。
*4 東京海上日動「海外旅行保険・留学保険(海外旅行保険・留学生プラン)」31日未満・エコノミープラン、32日以上N2プラン
*5 NUMBEO トロントの平均生活費 (通信費 57.28カナダドル、交通費 月間パス 156カナダドル)1ヶ月分から起算。生活費には、日用品購入費や交際費、その他の雑費は含まれていない

オタワ

オタワの語学学校 Canadian Language Learning College (CLLC) Ottawa(1コマ45分・週20レッスン)を例に留学費用を解説します。

費用内訳3ヶ月6ヶ月12ヶ月
校納金(入学金・授業料)338,227円649,853円3,135,252円
滞在費(食費・宿泊費)*1401,671円781,702円1,541,763円
渡航費(片道)*281,450円
ビザ申請費*3738円738円24,806円
保険費 *471,010円131,870円221,690円
生活費(交通費・通信費)*557,633円115,266円230,532円
総額950,729円1,760,879円5,235,493円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 ホームステイ(1人部屋・3食付き)
*2 skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~オタワ空港)
*3 6ヶ月未満の場合にはビザ取得不要、その代わりに電子渡航認証(eTA)7カナダドルが必要。6ヶ月以上の留学の場合、学生ビザが必要。申請料は150カナダドル、生体認証登録料85カナダドルが必要。
*4 東京海上日動「海外旅行保険・留学保険(海外旅行保険・留学生プラン)」31日未満・エコノミープラン、32日以上N2プラン
*5 NUMBEO オタワの平均生活費 (通信費 54.27カナダドル、交通費 月間パス 128.62カナダドル)1ヶ月分から起算。生活費には、日用品購入費や交際費、その他の雑費は含まれていない 

モントリオール

モントリオールの語学学校NUMA Institute(1コマ45分・週15レッスン)を例に留学費用を解説します。

費用内訳3ヶ月6ヶ月12ヶ月
校納金(入学金・授業料)453,925円643,940円1,277,324円
滞在費(食費・宿泊費)*1343,083円659,775円1,293,159円
渡航費(片道)*2183,330円
ビザ申請費*3738円738円24,806円
保険費 *471,010円131,870円221,690円
生活費(交通費・通信費)*548,768円97,536円195,072円
総額1,100,854円1,717,189円3,195,381円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 ホームステイ(1人部屋・朝夕食付き)
*2 skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~モントリオール空港)
*3 6ヶ月未満の場合にはビザ取得不要、その代わりに電子渡航認証(eTA)7カナダドルが必要。6ヶ月以上の留学の場合、学生ビザが必要。申請料は150カナダドル、生体認証登録料85カナダドルが必要。
*4 東京海上日動「海外旅行保険・留学保険(海外旅行保険・留学生プラン)」31日未満・エコノミープラン、32日以上N2プラン
*5 NUMBEO モントリオールの平均生活費 (通信費 54.19カナダドル、交通費 月間パス 100カナダドル)1ヶ月分から起算。生活費には、日用品購入費や交際費、その他の雑費は含まれていない 

カルガリー

カルガリーの語学学校 ANNE’s Language House(1コマ50分・週25レッスン)を例に留学費用を解説します。

費用内訳3ヶ月6ヶ月12ヶ月
校納金(入学金・授業料)465,538円877,237円1,687,969円
滞在費(食費・宿泊費)*1318,804円616,494円1,211,875円
渡航費(片道)*256,048円
ビザ申請費*3738円738円24,806円
保険費 *471,010円131,870円221,690円
生活費(交通費・通信費)*555,734円111,468円222,936円
総額967,872円1,793,855円3,425,324円
*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算
*1 ホームステイ(1人部屋・朝夕食付き)
*2 skyscannerで2024/9/28出発で検索した最適プラン料金(片道・東京成田空港~カルガリー空港)
*3 6ヶ月未満の場合にはビザ取得不要、その代わりに電子渡航認証(eTA)7カナダドルが必要。6ヶ月以上の留学の場合、学生ビザが必要。申請料は150カナダドル、生体認証登録料85カナダドルが必要。
*4 東京海上日動「海外旅行保険・留学保険(海外旅行保険・留学生プラン)」31日未満・エコノミープラン、32日以上N2プラン
*5 NUMBEO カルガリーの平均生活費 (通信費 61.55カナダドル、交通費 月間パス 115カナダドル)1ヶ月分から起算。生活費には、日用品購入費や交際費、その他の雑費は含まれていない

カナダ留学に向けての準備(期間別)

カナダ留学の準備は、留学期間によって大きく異なります。

  • 3ヶ月未満の短期留学:ビザ申請不要、eTA(電子渡航認証)の申請のみ
  • 長期留学:学生ビザの申請に時間がかかる

短期留学と長期留学では、必要な手続きや準備期間が異なるため、計画的に進めることが重要です。ここでは、カナダ留学を考え始めたら、取りかかるべき準備を期間別に解説します。

6ヶ月前

6ヶ月前からカナダ留学の準備を始めれば、直前に慌てることなく、余裕を持って出発できるでしょう。

留学目的を明確にする

留学先としてカナダを選ぶ理由を明確にしましょう。

留学を通して達成したいことが明確になっているなら、留学プログラムやカリキュラムを選ぶのにも役立ちます。主要都市の特徴(気候、物価、文化、産業など)を比較検討し、自分の留学目的に合った都市を選びましょう。

語学学校を選ぶ

留学先の都市が決まったら語学学校選びです。人気のある学校やプログラムは、定員が埋まってしまうこともあります。夏期などの繁忙期には満席になるケースも少なくありません。

6ヶ月前であれば、選択肢が豊富で、希望の学校やプログラムに入れる可能性が高まります。また、早めに学校が決まれば、奨学金支援制度などを利用できる場合もあります。入学条件や出願書類は、学校によって異なります。早めに確認し、必要書類の準備を開始しましょう。

事前の語学学習を行う

カナダ留学期間を有効に活用するため、できるだけ早く英語学習を始めることをおすすめします。遅くとも留学の半年前から集中的に取り組むと良いでしょう。留学前に基礎的な文法や語彙を固めておくことで、現地での授業やコミュニケーションが円滑になります。

特に、会話やリスニングなど、実践的な英語力を磨くことに力を入れましょう。オンライン英会話サービスや、英語学習アプリの活用もおすすめです。

英語学習方法特徴
オンライン英会話サービスEF English Live:24時間いつでもレッスンを受けられるオンライン英会話サービス
DMM英会話:リーズナブルな料金で毎日レッスンを受けられるプランがあり、留学前に集中的に英会話力を伸ばすのに効果的
英語学習アプリDuolingo:ゲーム感覚で楽しく効率的に英語を学べる
レシピー:文法、リーディング、リスニングなど総合的に英語力を伸ばす
英単語学習アプリmikan:10万を超える単語を収録

3~4ヶ月前

3~4ヶ月前は、留学の準備の中でも特に重要な手続きが多い時期です。行うべきことをリストアップして、準備を計画的に進めてください。

学生ビザの申請

学生ビザ(Study Permit)は、6ヶ月を超える語学留学や大学・カレッジへの留学の場合に必要となります。半年未満の短期留学の場合は観光ビザだけで渡航できます。学生ビザの申請準備は、早めに始めましょう。

✓学生ビザ申請の流れ

  • 必要書類をリストアップする
  • オンライン申請システムのアカウントを作成する
  • 申請書類を正確に記入し提出する
  • 必要な場合は、バイオメトリクス登録(指紋と顔写真の提出)

申請料金は約15,834円、バイオメトリクス費用として約8,972円が必要です。(*)

申請から発給までの期間は最大で4ヶ月程度かかる場合があります。少なくとも4ヶ月前には申請を始めることをおすすめします。詳しくは、カナダ政府のウェブサイトを確認してください。
Canada.ca Study permit

*1カナダドルあたり105.56円(2024/9/10時点のレート)で換算

航空券の手配

航空券比較サイトなどを利用して、渡航料金やスケジュールを比較検討することも開始してください。

✓航空券を早めに予約する理由

  • 早期予約割引を利用できる可能性がある
  • 希望の便を確保できる
  • 航空券を確保することで心の余裕が生まれる

学生ビザの申請には、航空券の予約確認書が必要となる場合があります。ビザ申請の準備と並行して航空券を手配することで、スムーズな手続きが可能です。

ただし、航空券の価格は常に変動するため、必ずしも3~4ヶ月前が最安値とは限りません。SkyscannerやGoogle Flightsなどの航空券比較サイトなどを活用し、こまめに価格をチェックすることも重要です。

滞在先選定

多くの学校では、ホームステイや学生寮の斡旋を行っています。滞在先によって、食事や設備、ルールが異なります。事前に確認し、自分に合った滞在先を選びましょう。

海外留学保険を選ぶ

病気やケガ、盗難、賠償責任などのリスクに対応できるように海外留学保険を選定するのも大切です。

学校が留学保険を斡旋することもありますが、そうではない場合は、複数の保険会社やプランを比較検討し、自分に合ったプランを選びましょう。

1~2ヶ月前

1~2ヶ月前は、出発前の最終準備と確認に集中する時期です。

必要な予防接種を受ける

カナダ留学には、特定の予防接種が必要な場合があります。

✓カナダで気をつけたい感染症(*)

  • 食中毒、A型肝炎、ノロウイルス、ウエストナイル熱、ハンタウイルス肺症候群、ライム病など

破傷風、B型肝炎などの予防接種が必要になることもあります。入学手続きやビザ申請のために健康診断書を求められることもあるため、事前に確認しておきましょう。

* 厚生労働省検疫所 FORTH 国別情報:カナダ

現地での銀行口座開設の準備

カナダでの生活費の管理や学費の支払いには、現地の銀行口座を持っていると便利です。

✓カナダで銀行を持つメリット

  • 安全な場所でお金を保管できる
  • デビットカードでの支払いが可能になる
  • アルバイトした場合の報酬が振り込まれる

留学生向けのパッケージがある「TD Canada Trust」や、ATMの数が多く引き出し手数料がかからない「CIBC」などが有名です。

カナダに到着後、早めに銀行口座を開設できるように、様々な銀行の手数料やサービス内容を調べてください。パスポートや入学許可証、住所証明など銀行口座開設に必要な書類もリストアップしておくと良いでしょう。

現金(外貨)の準備

渡航直後は、現地の銀行口座を開設するまでに数週間かかることがあります。口座開設までの生活費や日用品の購入に現金が必要です。一般的に、5万円から10万円程度のカナダドルを持参すると良いでしょう。カナダの両替所は、日本の銀行よりもレートが良いことがあるので、日本から送金してもらって現地で両替する方法もおすすめです。

携帯電話の手配

日本でSIMロック解除済みの携帯電話を持っている場合は、カナダでSIMカードを購入し、利用することができます。カナダの携帯電話会社と契約することもできます。現地でSIMカードや携帯電話を購入する際は、身分証明書が必要になる場合があるので用意しましょう。

また、SIMカードや携帯電話は契約せず、Wi-Fi環境のある場所でスマホを使うことも可能です。滞在先や語学学校でWi-Fiが利用できるか確認しておきましょう。

国際学生証(ISICカード)の取得

国際学生証(ISICカード)は、世界中の学生が利用できる身分証明書です。

✓ISIC利用で割引を受けられる特典の例

  • バスや電車など交通機関
  • 美術館、博物館など観光施設
  • レストランやカフェ
  • 映画・劇場、スポーツイベント
  • ホテルやホステル

ISICカードは、カナダ国内での公式な学生身分証明書としても利用できます。

語学学校で学生証が発行されない場合でも、さまざまな場面で学生であることを証明でき、学生割引を受けやすくなります。カナダ留学中に受けられる特典について詳しく知りたい方は、ISICの公式サイトで確認してください。

ISIC カナダ

出発直前

出発直前は慌ただしくなるので、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

持ち物リストと手続きの確認

出発前に持ち物や書類、手続きを最終確認します。

✓持ち物の最終確認

  • 手荷物に重要書類(パスポート、ビザ、航空券、入学許可証など)を入れる
  • 現金、クレジットカード、トラベラーズチェックの準備
  • 到着後すぐに必要になるもの(常備薬、処方箋、眼鏡、コンタクトレンズなど)を用意
  • 電子機器の充電器、変換プラグ、変圧器の準備
  • スーツケースの重量制限を確認

✓手続きの最終確認

  • 海外旅行保険の補償内容を確認する
  • 携帯電話の海外ローミング設定(日本で設定する場合)
  • 銀行口座の残高確認とオンラインバンキングの設定
  • 緊急連絡先のリスト作成と家族や友人への共有
  • 必要であれば住民票の転出届
  • 滞在先の詳細(住所、連絡先など)を確認
  • 出発日時、搭乗手続きの時間などを再確認

出発当日に行うこと

余裕を持って空港に到着しましょう。国際線の場合、出発の2時間前には到着するようにしてください。

パスポート、航空券(eチケット)、滞在先の情報を記した資料を必ず持参します。機内では現地時間に合わせて睡眠を取ることで、時差ボケを防止できます。ここまで準備ができたら、あとはカナダ留学を楽しむだけ。前向きな気持ちで出発しましょう。

カナダ留学ならwarpleで語学学校を探そう

豊かな自然環境を満喫できるカナダ留学は、海外生活が初めての留学生にもおすすめです。留学を考え始めたなら、さっそく準備を始めましょう。早めに準備することで、自分に合った都市や語学学校を選んで留学することができるはずです。

定期的に割引キャンペーンを開催している語学学校もあります。早期予約割引で授業料を安く抑えられることも少なくありません。カナダ留学で人気のある語学学校を探すなら、オンラインの留学プラットフォームwarpleをおすすめします。

オンラインで学校見積もりから、滞在先手配、申し込みまで行えます。カナダ留学を検討している方は、ぜひwarpleを活用してみてください。操作は簡単、最短1分で語学学校を見つけることができますので、気になる方はwarpleの紹介ページをご覧ください。

warpleについてもっと知りたい方はこちら>>
初めての方へ(使い方ガイド)

留学先を探したい方はこちら>>
検索ページ語学学校を探す

warpleは年間9000人の留学生をサポートしてきた株式会社リアブロード運営の留学個人手配サービスです。
会員登録ですぐに見積り
warple image
-Follow Us-
Instagram iconTiktok iconTwitter iconLine iconyoutube icon