ニュージーランドのワーキングホリデー|ビザや費用、年齢制限など

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warple編集部

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日本の4分の3ほどの面積であるニュージーランドは、その豊かな自然と綺麗な空気、そして多様な文化で知られている魅力的な国で、留学の行き先としても人気です。

この記事を読めばニュージーランドでのワーキングホリデーに関する基本的な情報が把握できるので、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。

ニュージーランドの概要

ニュージーランドは北島南島、そして小さな島々から成り立つ島国です。まずはニュージーランドの基本情報から見ていきましょう。

ニュージーランドの位置

ニュージーランドは南太平洋に位置するオセアニア地域の国であり、オーストラリア大陸の南東に位置します。

東京・大阪からオークランドへの直行便が出ており、フライト時間はおよそ10時間半ほどで行くことができます。

時差

日本とニュージーランドの時差はさほど大きくなく、ニュージーランドは日本より3時間進んでいます。ニュージーランドはサマータイムを導入しており、時期によって時差が変わります。

サマータイムは9月の最終日曜日から始まり翌年4月の第1日曜日まで続きます。その期間の時差は日本の+4時間です。

人口

ニュージーランドの人口は約520万人(2023年12月時点)です。

日本の3/4程度の国土があるニュージーランドですが、人口は日本の約1/24ほどしかなく、人口よりも羊の数の方が多いことで有名です。

天気・気温

ニュージーランドは南半球に位置するため日本とは季節が真逆です。冬は6月〜8月、夏は12月〜2月になります。

また、ニュージーランドには日本と同じく四季があります。春と秋は過ごしやすく、夏は日照時間が長くなり、冬にはウィンタースポーツが楽しめる季節になっています。

また、北島と南島とでは地理的な違いが気候にも影響しています。

北島の気候

ウェリントンやオークランドが位置する北島は、温暖で比較的穏やかな気候が特徴です。冬の最低気温は10度前後で、夏の最高気温は25度から30度に達することもあります。

冬季は雨がよく降る傾向があるので、折り畳み傘を持ち歩きましょう。

南島の気候

クライストチャーチが位置する南島は、地形が複雑なことからより変化に富んだ気候が特徴です。特に内陸部では冬には-10度ほどまで気温が下がる厳しい季節になります。また、南島の西海岸は豪雨が多く、山岳地帯では降雪もよく見られます。一方、東海岸は比較的乾燥しています。冬が寒い分、クライストチャーチの夏の平均気温は10度くらいなので快適に過ごせそうです。

ニュージーランドは南極からの気流や太平洋の海流の影響を受けることから「一日の中に四季がある」と言われるほど、一日のうちで天気が移り変わりやすく、朝晩の気温差があります。そのため、体温を調節しやすい服装を持っていくことをおすすめします。

通貨

ニュージーランド・ドル(NZD)が使用されています。
1NZDは約98円です。(2024年6月28日のレート)

都市

ウェリントン

ニュージーランドの首都であるウェリントンは、北島の南端に位置する美しい港町です。ウェリントンは政治の中心としてだけでなく、文化と芸術の拠点としても知られています。コンパクトで歴史的な街並みが特徴であり、ニュージーランドの歴史や文化について学ぶことができる国立博物館「テ・パパ・トンガレワ」は人気スポットです。

また、ウェリントンはおしゃれなカフェやレストラン、ギャラリーやショップが集まる魅力的なダウンタウンもあり、歩いて探索するのに最適な場所です。自然に恵まれた環境もあり、山々に囲まれた景観や美しい海岸線が観光客を魅了します。

オークランド

オークランドは北島に位置するニュージーランド最大の都市であり、日本からも直行便で行くことができます。

世界中から移民が集まるこの都市は、様々な食・音楽・芸術・文化が集まる多文化の中心地です。都市でありながらも海に囲まれたオークランドは、都会の魅力と自然の美しさが調和した魅力的な場所として知られています。

ランドマークであるスカイ・タワーは南半球で一番高いタワーであり、美しい港湾や約50もある死火山などの景色を360度楽しむことができるため絶対に訪れたい観光スポットです。

クライストチャーチ

南島最大の都市であるクライストチャーチは美しい庭園都市として知られています。
広大な公園や美しい川が特徴で、その緑の多さから「ガーデンシティ」とも呼ばれるほど自然豊かな都市です。

また、クライストチャーチには多くの歴史的な建築物や博物館があり、特にクライストチャーチ大聖堂は美しいゴシック様式の聖堂として人気の観光スポットです。

2011年に起きた地震で街は被害を受けたものの現在は復興が進んでおり、新たな建築物やストリートアートが見られたりなど、活気を感じる魅力的な都市です。

ニュージーランドの特徴

自然

ニュージーランドは壮大な自然が広がる国です。

南島にはニュージーランド最大の国立公園であるフィヨルドランド国立公園があり、オットセイやイルカ、ペンギンを見ることができたり、ハイキングも楽しむことができます。

北島にはタウポ湖、世界遺産のトンガリロ国立公園など、多様で息をのむような景色が訪れる人々を魅了します。

また、ニュージーランドはアドベンチャースポーツが豊富で、トレッキング、カヤック、スカイダイビング、スキー、サーフィンなど、四季を通じて楽しめるアクティビティがたくさんあります。

ニュージーランドでしか味わえない大自然に囲まれながらの生活は、一生の思い出に残るような経験になること間違いなしです。

治安の良さ

ニュージーランドは比較的治安の良い国として知られています。

Institute for Economics and Peace(経済平和研究所)が発表した「世界平和度指数2024」によると、ニュージーランドは4位にランクインしており、17位の日本よりも世界的に治安の良い国として評価されています。

しかし、留学中は異国に来ているということを忘れずに、夜の1人歩きや人通りの少ない路地などは避け、カバンを前方にかけるなど、基本的な防犯対策を心がけましょう。

最長6カ月間の就学が可能

ニュージーランドのワーキングホリデービザでは、合計6か月以内の就学が可能です。また、複数のコースを受講することもできます。一方で、オーストラリアのワーキングホリデービザで可能な就学期間は最長17週間なので、ニュージーランドの方が約2か月長く語学学校に通うことができます。

ワーキングホリデーで仕事をゲットするには、高い英語力が必要不可欠です。また、英語ができれば現地で出会った人々とよりコミュニケーションを取ることができます。そのため、6カ月間語学学校でじっくり英語学習ができるニュージーランドは英語力が不安な方にぴったりの国と言えるでしょう。

ニュージーランドのワーキングホリデー基本情報

ビザについて

ビザ発給条件

ニュージーランドのワーキングホリデービザの発給条件は以下の通りです。

  • 申請時に18歳から30歳であること ※渡航時に31歳になっていることはOK
  • 心身ともに健康であること
  • 扶養している家族を同伴しないこと
  • 4,200ドル以上の資金を保有していること
  • 滞在期間+3ヵ月間の有効期限のあるパスポートを保持していること
  • 過去にニュージランドのワーキングホリデービザを取得していないこと

なお、ニュージーランドのワーキングホリデービザは発給数の制限がありません

ビザの費用

日本国内から申請する場合は無料で申請できますが、申請費とは別に観光税として35ドル(約3,430円)がかかります。※2024年6月28日のレート

ニュージーランド国内からビザの申請をする場合には有料となるので注意してください。

申請方法

申請可能な時期の制限は特になく、ニュージーランド移民局HP上からいつでもオンラインで申請することが可能です。

申請が受理されれば移民局からメールが届くので、メールアドレスの入力は間違えないようにしましょう。

申請に必要な書類

申請に必要な書類は以下の通りです。

  • メールアドレス(携帯のアドレスは不可)
  • パスポート(残存期間がニュージーランドに入国してから15か月間以上あること)
  • 運転免許証や健康保険証などの公的身分証明書
  • クレジットカード

滞在可能期間

ワーキングホリデービザで可能な滞在期間は1年間です。ビザの有効期限内であれば出入国は何度でも可能ですが、出国している間も有効期限に換算されるので注意してください。

また、滞在期間は農園での労働を3か月以上経験するという条件付きで3か月延長することも可能です。その場合、Working Holiday Extension Work Visaというビザを新たに取得する必要があります。ビザの延長を考えている方はニュージーランド移民局のHPを確認してください。

仕事の種類

ニュージーランドでワーキングホリデーに行った際の仕事として一般的なものをご紹介します。

フルーツピッキング(農場スタッフ)

ニュージーランドならではの仕事体験ができるフルーツピッキングの仕事はいかがでしょうか。ニュージーランドは農業が盛んな国なので、全国各地にフルーツ農場や野菜ファームがたくさんあります。

また、同じバイト仲間にはワーホリビザで働く人々が多いので、世界各地から来た人々と交流しながら英語の学習ができるのもメリットです。

カフェスタッフ/バリスタ

ニュージーランド最大の都市であるオークランドには街のいたるところにカフェがあるのでその分求人数も多く、カフェで働きたい人にはぴったりかもしれません。

また、カフェで働くことで英語だけでなくコーヒーの知識や技術を身に着けることができるのもポイントです。

 日本人観光客相手のツアーガイド

年間を通して多くの観光客が訪れるニュージーランドでは、日本人観光客へのツアーガイドの需要もあります。

日本から来た観光客を相手にする仕事なので、日本語スキルが武器になります。もちろん、現地のホテルやドライバーとは英語で話すため、日本語も英語も使いながら働けて、ニュージーランドについての知識をつけられるのも特徴です。

 日本食レストラン(ホール・キッチン)

ニュージーランドにも寿司屋やラーメン屋をはじめとした日本食レストランが多数あります。日本人が経営するレストランもあるので、英語力に不安がある方はそういったレストランに応募するのも一つの手です。また、多くの日本食レストランでは賄いを食べることができるので食費を浮かすことができるのもメリットです。

ワーキングホリデービザでは原則としてアルバイトのみ可能です。また、ニュージーランドではワーキングホリデー期間の12か月間は同じ雇用主の下で働くことが可能なので、自分が気に入った仕事を見つけることができれば再度仕事を探す手間が省けます。

ニュージーランド最大の都市であるオークランドには求人が豊富にあり、リゾート地ではツアーガイドやお土産屋さんなど、観光関連の仕事を見つけられるのが特徴です。そのため、はじめはオークランドで仕事をしながら英語力を高め、その後他の都市に移って違う仕事に就くのも良いかもしれません。

時給

ニュージーランドの最低賃金は23.15ドル(2024年4月時点)で、日本円で約2,261円です。(2024年6月28日のレート)

また、祝日に働いた際の時給は1.5倍以上となります。

仕事の見つけ方

ニュージーランドで仕事を探すにはいくつかの方法があります。

現地求人サイトの「Trade Me」や「Seek」、日本人向け情報サイト「NZdaisuki.com」で検索して探す方法があります。または、直接お店に行って履歴書を渡したり、電話で問い合わせてみるのも手です。他にも、友人や知り合いが働いているお店を紹介してもらい仕事をゲットしたというケースも非常に多いです。そのため、日ごろから語学学校の友人や周囲の人に仕事を探していることをアピールしておくのが良いでしょう。

ニュージーランドワーキングホリデーにかかる費用

ニュージーランドでワーキングホリデーをする際にかかる費用を、渡航前と渡航後に分けてご紹介します。

渡航前にかかる費用

項目費用
往復航空券約12万円
ビザ申請時にかかる観光税3,430円
保険20~30万円
※1NZD=97.68円で計算(2024年6月28日のレート)

渡航前にかかる費用の目安としては、大体30~40万円ほどです。この費用に加えて現地で仕事が見つかるまでの生活費を持っていれば安心です。
航空券に関しては、直行便でないものを選ぶことで費用を節約することができます。

留学中にかかる費用(1カ月間)

項目費用
語学学校(4週間)※入学金、教材費込み19万円
家賃6万5,000~10万円
食費2~4万円
日用品5,000円
交通費5,000円~1万円
通信費2,000円~
交際費1万円~
※1NZD=97.68円で計算(2024年6月28日のレート)

生活費については個人によって金額が大きく変わりますが、目安としてご参考にしてください。

ニュージーランドの物価

項目費用
レストランでの食事15~45NZD(1,370~4,400円)
牛乳1L2~4.8NZD(195~469円)
カプチーノ(レギュラーサイズ)4.5~7NZD(440~684円)
水1.5L0.95~4NZD(93~391円)
卵(12個入り)6~14NZD(586~1,368円)
※1NZD=97.68円で計算(2024年6月28日のレート)

ニュージーランドの物価は日本と比べて少し高めですが、その分賃金も高いので十分生活していくことができます。

チップ

カナダやアメリカとは違い、ニュージーランドはチップの習慣がありません。そのため、外食してもその分の出費を抑えやすいです。

ニュージーランドワーホリのメリット

ビザが取得しやすい

カナダやイギリスもワーホリの行き先として人気ですが、ビザの発給数には限りがあります。しかし、ニュージーランドはビザの発給数に制限がなく申請費無料でオンラインから手続きができるため、比較的簡単にワーキングホリデービザの申請ができるのが大きなメリットです。

時給が高い

ニュージーランドの最低賃金はNZ$23.15(約2,260円)と、日本の最低賃金の平均である1,004円の2.25倍あります。

物価は日本より高いものの他の英語圏と比べると生活費は安く済むので、自炊などでうまく節約しながら生活すれば十分暮らすことができます。

治安が良い

世界平和度指数2024」によるとニュージーランドは4位にランクインしており、世界的にみても治安の良い国とされています。銃規制も厳しいので、基本的な防犯対策をしっかりとしていれば安全に暮らせる国です。

フレンドリー

ニュージーランド人はフレンドリーオープンな性格をしているので、レストランで隣りに座っていた人に話しかけられてそのまま友達になったりすることもあるかもしれません。最初は知らない人に話しかけられることに戸惑うかもしれませんが、もしそんな機会があればリラックスして積極的にコミュニケーションを取りながら会話を楽しんでみてください。留学中に一生ものの友人に出会えるかもしれません。

最長6カ月間就学できる

お隣の国オーストラリアのワーキングホリデービザでは就学できる期間が最長17週間までであるのに対し、ニュージーランドのワーキングホリデービザでは最長6か月就学することができます。

さらに、ニュージーランドは世界で初めて「留学生の生活保障に関する服務規程」を定めた国で、ニュージーランドのすべての語学学校はこの規定をクリアしています。

海外に行くのが初めてで英語力に不安がある人でも、留学生が安全で適切な待遇を受けるための環境が整っているニュージーランドは安心できる国だと言えます。

自然を満喫できる

ニュージーランドは国土の約三分の一が国立公園や自然保護地域に指定されているほど自然豊かな国です。また、四季があるので季節の移り変わりに合わせてトレッキングやカヤック、サーフィンやスキーなど、様々なアウトドアアクティビティを年中楽しむことができます。

ワーキングホリデー期間中は自由にニュージーランド国内を移動できるため、まずはオークランドのような大都市で英語力をきちんと伸ばし、その後観光地でのアルバイトやファームなどでの仕事を通して大自然を巡るのがおすすめです。

都市と自然が融合したニュージーランドでは、少し足を延ばせば大自然を満喫することができるので、この機会に新しい趣味を作るのも良いかもしれません。

多民族国家

ニュージーランドは原住民族のマオリ系をはじめ、ポリネシア系、ヨーロッパ系やアジア系など、様々な人種の人々が共生して暮らしている多民族国家です。そのため、留学中は多種多様なバックグラウンドを持つ人々と関わることで異文化への理解も深まることがニュージーランド留学の良さです。

ニュージーランドワーホリに向いている人

治安が良い場所でワーホリしたい人

初めての海外で不安がある人は、世界的にも治安が良いと評価されているニュージーランドはぴったりの国です。安心できる環境に身を置くことでのびのびとした留学生活を送ることができるので、治安の良さは重要なポイントです。

自然やアウトドアのアクティビティが好きでゆったりと暮らしたい人

とにかく自然やアウトドアアクティビティが大好き!という人にニュージーランドはぴったりの行き先です。また、ワークライフバランスも重視されており残業もないので、せっかくのワーホリ期間中は大自然に囲まれながらリラックスして過ごしたいという方にもおすすめです。

働きながら語学学校でも勉強したい人

ニュージーランドのワーホリビザでは最長6カ月の就学が可能なので、語学学校で英語力を磨いたりコミュニティづくりに励みたい人にとってはもってこいの環境です。英語力に自信がない方や初めての海外で友達ができるか不安な方にとって、6カ月間ゆっくり語学学校に通うことができるのは大きなメリットです。

まとめ

この記事ではニュージーランドのワーキングホリデーに関する様々な情報を紹介してきましたが、大自然に囲まれた多様な文化が共生するニュージーランドでワーキングホリデーをするイメージはついたでしょうか?

ゆったりとした時間が流れるニュージーランドで長い人生のうちの1年間を過ごすことは、自分を見つめ直すきっかけにもなります。また、ニュージーランドで英語や異文化を学びたいという思いをもって世界中から来た留学生や、文化や考え方の違うローカルの人々と過ごすことは新しい刺激にもなり、自分の視野が広くなること間違いなしです。

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