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warple編集部
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「カナダのco-op留学について詳しく知りたい」と考えていませんか。
カナダ独自の留学制度であるco-op留学は、留学費用を抑えつつ、将来のキャリアにも役立つプログラムです。とはいえ、co-op留学には「高い英語力が必要?」「仕事と勉強を両立できるの?」など、いろいろな疑問があるでしょう。そこで、この記事ではco-op留学について以下の内容を解説します。
- co-op留学とは何か
- co-op留学のメリットやデメリット
- トロント・バンクーバーのco-op留学費用
- 留学準備と手続きの4ステップ
co-op留学に興味のある方は、最後までご覧ください。
co-op留学とは
co-op留学とは、学校での授業と現地企業でのインターンシップを組み合わせた留学プログラム。カナダ独自の留学制度で、語学力向上に加えて、IT、ビジネス、ホスピタリティなど専門知識の習得と実務経験を同時に得られます。
✓co-op留学プログラムの例(ILAC International College)
- 24週間の授業+4週間の休み+24週間の就労体験
- co-op留学期間中の就職100%保証
- 営業、小売販売、バリスタ、受付、ホテルフロントなどのインターンが可能
インターンシップ期間中には収入を得られるので、留学費用を軽減できます。修了後には、専門知識の習得を証明するディプロマや専門資格を取得でき、日本や海外での就職活動に有利になります。co-op留学は、語学力を高めながら実務経験を積みたい人にとって魅力的なプログラムと言えるでしょう。
co-op留学とワーキングホリデーの違いとは
co-op留学とワーキングホリデーは、どちらも留学や就労を目的としたプログラムですが、いくつかの違いがあります。
co-op留学 | ワーキングホリデー | |
年齢制限 | なし | 18~30歳 |
期間 | 数ヶ月~1年以上 | 最長1年間 |
ビザ | 学生ビザ、就労ビザ(co-op Work Permit) | ワーキングホリデービザ |
費用 | 高い(初期投資が必要) | 低い(初期費用が少ない) |
ワーキングホリデーは、特定のプログラムに縛られず、自由に働いたり旅行したりできるのが特徴。初期費用は比較的低いため、留学に挑戦しやすいですが、専門的な実務経験を積むのは難しいです。
co-op留学は専門性の高い学習や実務経験を重視する人向けです。一方、ワーキングホリデーは自由度の高い留学体験を求める人に適しています。
どちらを選択するかは、自分の目的や状況に合わせて検討しましょう。
co-op留学|5つのメリット
ここでは、co-op留学5つのメリットについて詳しく解説します。
収入を得られる
co-op留学の大きなメリットは、学びながら収入を得られること。co-op留学では、学習期間中は週20時間、就労期間中は週40時間働くことが認められています。カナダで就労して得られる収入により、留学費用や生活費の負担を軽減できます。
都市 | 最低賃金 | 就労時間 | 得られる収入 |
トロント(オンタリオ州) | 17.20カナダドル | 週20時間 | 39,955円 |
週40時間 | 79,911円 | ||
バンクーバー(ブリティッシュコロンビア州) | 17.40カナダドル | 週20時間 | 40,420円 |
週40時間 | 80,840円 |
トロントやバンクーバーでco-op留学する場合、週20時間の就労で1ヶ月あたり159,820~161,680円、週40時間なら319,644~323,360円の収入を得られることになります。生活費を十分にまかないつつ留学できるので、長期間(数ヶ月~1年以上)滞在することも可能です。
英語力を伸ばせる
co-op留学では、英語力を効果的に向上させることができます。co-op留学を提供する語学学校では、ビジネス英語や専門用語の学習、ビジネスシーンで使える表現やマナーの習得、グループワークやプレゼン学習など、英語力を向上させる授業が多いです。
さらに、インターンシップを通じて実践的な英語コミュニケーション能力を磨けます。同僚や上司との会話、会議、プレゼンテーションなど、実践的なビジネス英語を習得する機会が豊富。また、日常生活でも英語を使う機会が多いため、リスニング力やスピーキング力、リーディング力、ライティング力など、総合的な英語力の向上を期待できます。
就職に有利
co-op留学が就職に有利な理由はいくつもあります。
✓co-op留学が就職に有利な理由
- 職務経歴書に記載できる実践的な経験を積める
- 課題解決力やチームワークなど社会的なスキルを身につけられる
- 異文化を理解する国際感覚を養える
- 修了時に得られる資格や修了証(ディプロマ)が就職活動で評価される
- 職場体験を通じてキャリアパスが明確になる
- 上司や同僚などとの人脈を築ける
- co-op留学修了者を積極的に雇用する企業もある
co-op留学で得た経験は、就職活動での自己PRや面接で具体的なエピソードとしてアピールでき、他の候補者との差別化を図る上で役立ちます。
ビザを取りやすい
co-op留学のビザ取得は、ハードルが低いのが特徴です。
co-op留学はカナダ政府によって正式に認可されており、就労経験を積むことが学習の一環として組み込まれているため、就労許可を得やすくなっています。
✓co-op留学ビザ取得の流れ
- co-op留学を提供する学校への出願・合格
- 学校から入学・就学許可証を取得
- 本人確認用の生体認証(指紋・写真)の提出
- カナダに入国後、co-op Work Permitを申請する
co-opビザを取得するためには、カナダ政府認定の学校でco-op留学プログラムに登録し、入学許可を得る必要があります。
多様な専攻分野がある
co-op留学は、幅広い分野でプログラムが提供されています。自分の興味やキャリア目標に合わせて、多様な専攻分野から選択することができます。
ビジネス | 市場調査、広告戦略、ソーシャルメディアマーケティング、財務諸表の作成、税務申告、監査、投資分析、国際貿易など |
IT | プログラミング言語、ソフトウェア設計、データベース管理、ネットワーク設計、構築、運用、セキュリティ、Webサイト設計、開発、運用など |
エンジニアリング | 機械設計、製造、制御、機械設計、製造、制御、道路、橋、トンネル、ダムなどの設計、施工、維持管理など |
ホスピタリティ | ホテル運営、顧客サービス、イベント企画、旅行代理店運営、ツアー企画、観光マーケティング、レストラン運営、メニュー開発、接客サービスなど |
その他 | デザイン、アート、保育・幼児教育、ヘルスケアなど |
co-op留学では、これらの専門分野を学んだ後、関連する職種でインターンシップを経験できるので、実践的かつ専門的なスキルを習得できます。
co-op留学|5つのデメリット
メリットが多いとはいえ、co-op留学が合わない人もいます。ここでは、co-op留学の5つのデメリットを解説します。
高い英語力が必要
co-op留学は、授業でも職場でも英語を使用するため高い英語力が求められます。学校ごとに、入学に必要な英語力の基準が公開されています。
学校名 | 入学に必要な英語力 |
University of Waterloo | IELTS: 全体スコア6.5以上TOEFL iBT: 全体スコア90以上 |
University of British Columbia(UBC) | IELTS: 全体スコア6.5以上TOEFL iBT: 全体スコア90以上 |
VanWest College(ビジネスプログラム) | IELTS:全体スコア5.5以上TOEFL iBT: 全体スコア90以上TOEIC 730以上 |
また、co-op留学プログラムでは、自分で仕事を探す必要があります。履歴書やカバーレターの作成、面接など、すべて英語で行われるため高い英語力が必要です。しかし、英語力が基準に達していない場合でもあきらめる必要はありません。付属の語学学校で数ヶ月の語学研修を受けて、co-op留学プログラムに移行できる場合があるので確認しましょう。
総費用が高い
専門的な教育プログラムを提供するco-op留学では、学校の設備やカリキュラムが充実していることが多く、学費が高くなることがあります。
総費用 | |
co-op留学(*1) | 5,923,670~15,124,487円 |
ワーキングホリデー( *2) | 1,000,000~1,500,000円 |
*1 ILAC co-opプログラムの学費(48週~142週)
*2 留学安心信託 インターネット調査(渡航時の年齢26歳 45.5%の回答から)
とはいえ、co-op留学は専門的な教育と就労経験を組み合わせた独自の留学プログラムなので、費用面だけで比較を行うことはできません。また、先に取り上げたように、co-op留学では現地での収入が得られるため、費用負担は軽減される可能性があります。
それでもワーキングホリデーのほうが総合的な費用は小さいかもしれませんが、カレッジや大学の卒業資格が得られることを考えると、単純に「デメリット」とも言えないでしょう。
希望のインターン先が見つからない
co-op留学では、必ずしも自分の希望するインターン先が見つかるとは限りません。インターンシップ先の紹介をサポートする学校が多いとはいえ、希望通りの仕事が確実に見つかるというわけではないのです。
人気の業界や職種では、競争率が高いため、希望の仕事に就くことが難しい場合があります。また、業界や企業によっては、特定の時期にしか求人を出さないことも。不況時には全体的に求人が減少します。希望の仕事が見つからない場合、比較的就職しやすい業界で働くことになる可能性があります。
インターン先が見つからない場合に備えて、以下のような対策を考えておきましょう。
✓インターン先が見つからない場合の対策
- 希望の職種を広げる
- 求人条件を緩和する
- 専攻分野以外の仕事も検討する
- 無給のインターンシップを検討する
- インターンシップの開始時期を遅らせる
co-op留学のインターンで就労する場合も、仕事探しには十分な準備が必要だと言えるでしょう。
カナダに就職するのは簡単ではない
co-op留学は、カナダでの就労経験を得られる貴重な機会ですが、プログラム修了後にそのままカナダで就職することは容易ではありません。
co-op留学中に得られるのは学生ビザです。プログラムの一環として、インターンシップのための「co-op Work Permit」が付随しますが、卒業後にカナダで働くためには、改めて就労ビザを取得する必要があります。就労ビザの取得は、co-op留学経験だけでは保証されません。
カナダ企業からの正式な雇用オファーがなければ、就労ビザは申請できません。
カナダ政府は、カナダ人や永住者の雇用を守るため、外国人労働者を雇用する企業にLMIA(労働市場営業評価)という手続きを求めています。LMIAの申請費用は一人当たり1,000カナダドル(約116,150円)で、この費用を雇用主が負担しなければなりません。
* 1カナダドルあたり116.15円(2024/6/21時点のレート)で換算
LMIA手続きを積極的に進めてくれるカナダ企業を自分で見つけるのは簡単ではないため、カナダでの就職は簡単ではないのです。
co-op留学後にカナダで就職する方法の一つとして、卒業後の就労許可(PGWP)申請があります。これは、co-op留学後に最長3年間カナダで働ける制度です。しかし、PGWPの申請には、公立の高等教育機関を卒業していることや、州が認可した私立学校であることなど詳細な条件に適っていることが求められます。
詳しくは、カナダ移民局のホームページをご覧ください。
学習とインターンの両立が大変
co-op留学では、学習とインターンシップを並行して行う必要があります。学習期間中に最大週20時間のアルバイトが可能であり、インターンシップ期間中は最大週40時間のフルタイム就労が求められます。co-op留学では専門性の高い授業や課題が出されることが多く、準備や復習に多くの時間を費やさなければなりません。
また、インターンシップ先の業務内容を理解したり、必要な知識やスキルを習得するためにも多くの時間がかかります。学習とインターンの両立は、体力的に大きな負担となります。睡眠不足や疲れが溜まりやすくなるため、体調管理やストレス管理には十分に気を配りましょう。
co-op留学の費用を徹底解説
カナダには、co-op留学のプログラムを持つ学校が多いです。ここでは、一例として、トロントとバンクーバーに校舎を持つ「International Language Academy of Canada(ILAC)」のco-op留学費用を解説します。
都市名 | 総費用 |
トロント | 5,923,670~15,124,487円 |
バンクーバー | 6,113,603~15,647,727円 |
* ILAC co-opプログラム48週~142週の費用
ILACのco-op留学には、様々な期間の留学プログラムがあります。学ぶ内容や期間によって費用が異なります。
co-op留学費用内訳
ここでは、ILACの2つのco-op留学プログラムを都市ごとに比較します。
- Service Essentials for Business Diploma with Co-op 48週間
- Business Administration & Canadian Accounting Dual Programs 142週間
トロントとバンクーバーの校舎に通う費用や生活費なども比較してみましょう。
内訳 | トロント | バンクーバー |
学費(授業料・出願費)(*1) | 1,130,139~1,931,574円 | 1,130,139~1,931,574円 |
滞在費(宿泊費)(*2) | 2,369,460~7,009,652円 | 2,508,840~7,421,985円 |
生活費(食費・交通費など) (*3) | 2,110,213~5,275,533円 | 2,158,996~5,397,490円 |
渡航費(往路)(*4) | 85,880~283,010円 | 87,650~268,960円 |
ビザ申請費 (*5) | 28,108円 | |
海外留学保険費 (*6) | 199,870~599,610円 | |
総額 | 5,923,670~15,124,487円 | 6,113,603~15,647,727円 |
*1 ILAC co-opプログラム Service Essentials for Business Diploma with Co-op(48週 7,750カナダドル、学生サービス料 480カナダドル、管理費 200カナダドル・寮手配料 250カナダドル)、Business Administration & Canadian Accounting Dual Programs(142週 14,700カナダドル、学生サービス料 1,480カナダドル、管理費 200カナダドル・寮手配料 250カナダドル)
*2 IALC Student Housing トロント(学生寮 シングルルーム・共用バスルーム 週当たり425カナダドル)、バンクーバー(学生寮 シングルルーム・共用バスルーム 週あたり450カナダドル)
*3 NUMBEO 宿泊費以外の一人暮らしの費用 カナダ・トロント( 月あたり1,514カナダドル)、バンクーバー(月あたり1,549カナダドル)
*4 Trip.comで2024/9/1〜で検索した場合(往路) 東京成田空港~カナダトロント空港、東京成田空港~カナダバンクーバー国際空港
*5 カナダ移民局(学生ビザ 150カナダドル、生体認証 85カナダドル)カナダ移民局(eTA 電子渡航認証 7カナダドル)
*6 t@biho 海外留学保険 (カナダ・アメリカ留学 1~3年の費用 1年以上の場合の正確な金額は見積もり)
為替レートや物価変動によって費用は変わるので、最新情報は語学学校などに確認するようにしてください。
co-op留学準備と手続き
Co-op留学の成功のカギは、計画的に準備を進めること。ここでは、co-op留学の準備と手続きについて、4つのステップに分けて解説します。
ステップ1.留学プランの決定
最初に、留学プランを決定する必要があります。co-op留学を通して何を学び、どのような経験を積みたいのかを具体的に考えましょう。co-op留学の目的を明確にすることで、学校やプログラム選びの軸が決まります。
✓co-op留学の目的例
- ビジネス英語や専門用語を習得(語学力向上)
- 国際的な就業経験を得る
- 専門分野の知識と実務のスキル獲得
- インターンによる留学費用の軽減
- 国際的な人脈の構築
- カナダでの就職を目指す
- 帰国後の就職活動の差別化
明確な目標設定と具体的な計画があれば、自分に合った学校やプログラムを見つけやすくなります。co-op留学プログラムを提供している学校は数多くあります。学校の規模、キャンパスの場所、評判、学費、専攻分野、就職サポートなどを比較検討し、自分に合った学校を選びましょう。
ステップ2.学校への出願と入学許可取得
希望する学校のco-opプログラムに出願し、入学許可を取得しましょう。出願の過程は各学校によって異なりますが、一般的には以下のステップで行われます。
✓co-op留学出願のステップ
- 出願書類の準備(入学願書・パスポートのコピー、英語能力証明など)
- 学校ごとの出願方法に従って出願(オンライン出願、郵送出願など)
- 出願書類による入学審査(面接や筆記試験がある場合も)
- 入学審査に合格すると入学許可書発行
出願方法や締め切りは各学校によって異なります。十分に情報収集し、余裕を持って出願手続きを行いましょう。co-opプログラムへの入学には一定の英語力が必要です。英語力に自信がない場合は、事前に語学学校に通うなど、英語力の向上に努めましょう。
ステップ3.ビザ申請
co-op留学を実現するためには、カナダの学生ビザ(Study Permit)を取得する必要があります。学生ビザは、カナダで6ヶ月以上の就学を希望する留学生に発行されるビザです。
co-op留学プログラムでは、学生ビザに加えて、就労許可証(co-op Work Permit)を取得する必要があります。就労許可証を取得することで、就労期間中に合法的に働けます。
✓ビザ申請に必要な書類
- 指定教育機関(DLI)からの入学許可書
- パスポートのコピー
- 証明写真
- 財政証明書
- 健康診断書
- co-op留学プログラムの説明書
申請書類に不備があると、審査に遅れが生じたり、却下される可能性があります。ビザの審査には時間がかかるため、余裕を持って申請しましょう。ビザ申請書類は英語で作成する必要があります。英語力に自信がない場合は、専門家に依頼することを検討しましょう。
ステップ4.渡航準備
ビザを取得すると、いよいよco-op留学が現実のものになります。出発前にしっかりと準備を整えておくことで、安心してカナダでの新生活をスタートできます。
航空券の手配
航空券は早めに予約しましょう。特に、夏休みや年末年始などの繁忙期は、航空券の価格が高騰する傾向があります。複数の航空会社や旅行代理店を比較し、最もお得な航空券を選びましょう。
住居の手配
co-op留学中の住居は、ホームステイ、寮、アパートなど、様々な選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、自分の予算やライフスタイルに合った住居を選びましょう。
海外旅行保険の加入
co-op留学中は、病気やケガに備えて、海外旅行保険への加入が必須です。万が一の場合に備え、十分な補償内容の保険を選びましょう。
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複数の学校やプログラムを比較検討することで、自分に合ったco-op留学プログラムを見つけやすくなるでしょう。co-op留学を検討している方は、warpleを活用してみてください。
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