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warple編集部
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「アイルランドのワーキングホリデーの費用やビザの申請方法は?」
「自分はアイルランドのワーキングホリデーに行くべき?」
このように考えていますか。
アイルランドは、日本人が少なく英語学習に集中しやすい環境に加え、高い給与水準も魅力の、ワーキングホリデーにおすすめの国です。さらに、ハロウィン文化やケルト文化といった独特の文化体験や、ヨーロッパ諸国への旅行も楽しめるため、海外生活を満喫できるでしょう。
本記事では、アイルランドのワーキングホリデーについて、以下の項目を解説します。
- 基本情報
- ビザの申請方法
- 費用・収入の目安
- 仕事の内容・見つけ方
- おすすめの都市
- メリット
- 事前準備
「アイルランドのワーキングホリデーは自分に適しているか」や「渡航準備は何からすべきか」が理解できるため、最後までご覧ください。
アイルランドってどんな国?
アイルランドはヨーロッパに位置する島国で、約515万人(日本の約23分の1)が暮らしています。面積は70,300㎢と比較的小規模(北海道の約84%)であり、各都市もコンパクトで生活しやすい傾向があります。
EU内で英語を公用語とする数少ない国であり、首都ダブリンを中心に語学学校も複数存在します。また、在留邦人数が3,126名(*1)(令和6年10月時点)と少なく、日本のコミュニティから離れて集中的に英語を学びやすい環境である点も魅力です。
さらに、アイルランドは治安の良い国として知られており、2024年世界平和指数では2位を獲得しています。国民性は温厚でフレンドリーといわれており、安心して滞在しやすい環境といえるでしょう。
アイルランドの代表的な観光地
- ボイン渓谷
- シュケリッグ・ヴィヒル
- トリニティカレッジ
- 聖パトリック大聖堂
- モハーの断崖
- アイルランド国立考古学・歴史博物館
項目 | アイルランドの特徴 |
立地 | ヨーロッパに浮かぶ島国 |
首都 | ダブリン |
人口(*1) | 約515万人(2022年) |
面積(*1) | 70,300㎢ |
公用語 | アイルランド語(ゲール語) 英語 |
通貨 | ユーロ |
宗教(*1) | カトリック:約69%(2022年) |
気候 | ・日本と比べて冷涼 ・一日の中で天気が変わりやすい |
日本との時差 | サマータイム:-8時間 冬時間:-9時間 |
物価(ダブリン)(*2) | 日本の約1.27倍(生活費指数) |
主な国民性 | 温厚・フレンドリー |
ワーキングホリデー先としての特徴 | 日本人の留学生・在留者が少ない 落ち着いた環境で英語を習得しやすい |
*2 アイルランド基礎データ|外務省
*3 Cost of Living Index 2025
アイルランドのワーキングホリデー制度の基本情報
ワーキングホリデーとは、アイルランドを含む協定国で就労しながら長期滞在できる制度です。本来の目的は休暇ですが、フルタイムでの就労や就学も認められています。
ワーキングホリデー中の過ごし方の例
- 語学学校に通って英語を習得する
- 就労しながら現地生活を体験する
- アイルランドを観光しながら休暇を楽しむ
アイルランドのワーキングホリデーは、最大1年間の滞在が可能で、その間は就学・就労に制限はありません。また、ビザの募集枠は800名と定められており、募集期間中に申し込みを行った方を対象に抽選制で発給されます。
ワーキングホリデービザの発給では、年齢制限を含む申請条件が定められているため、まずは「ビザ申請の対象かどうか」を確認しましょう。
項目 | 基本情報 |
年齢制限 | 申請受理時点で18歳以上30歳以下 |
主な申請条件 | ・日本に居住している ・本来の目的がアイルランドでの休暇である ・扶養親族を同伴しない ・有効なパスポートを保持している ・帰国用の航空券または購入できる十分な資金を有している ・アイルランドでの生活に必要な資金として50万円以上の預金がある ・アイルランドにワーキングホリデーで渡航した経験がない ・健康かつ犯罪歴がない ・滞在期間をカバーする医療保険に加入する |
申請費用 | 16,200円 |
申請可能期間 | 年2回(1月/7月) |
滞在可能期間 | 最大1年間 |
就学可能期間 | 期間の制限なし |
募集枠 | 800名 |
就労の制限 | 特段の制限なし |
アイルランドのワーキングホリデービザの申請方法
アイルランドのワーキングホリデーに参加するためには、ビザの申請が必要です。ここでは、アイルランドのワーキングホリデービザを申請する流れを解説します。
ただし、ワーキングホリデーの制度は頻繁に変更されるため、必ず最新の情報を確認しましょう。
1.申請資格の確認
アイルランドのワーキングホリデービザの申請前に、申請資格を確認しましょう。
アイルランドのワーキングホリデービザの申請資格
- 日本に居住している
- 申請受理時点で18歳以上30歳以下である
- 本来の目的がアイルランドでの休暇である
- 扶養親族を同伴しない
- 有効なパスポートを保持している
- 帰国用の航空券または購入できる十分な資金を有している
- アイルランドでの生活に必要な資金として50万円以上の預金がある
- アイルランドにワーキングホリデーで渡航した経験がない
- 健康かつ犯罪歴がない
- 滞在期間をカバーする医療保険に加入する
これらを満たしていないと、ビザの申請が却下されるため注意しましょう。
2.申請書の提出
アイルランドのワーキングホリデービザ制度では、申請受付期間が設けられています。申請受付期間は例年1月と7月の年2回あります。申請受付期間以外に申し込みしてしまうと、受理されないため注意が必要です。
2025年の申請受付期間
- 第一回:1月15日~2月7日(9月30日までにアイルランドに渡航)
- 第二回:7月15日~8月1日(10月1日以降、翌年3月20日までにアイルランドに渡航)
受付期間は2〜3週間程度と短いため、事前にスケジュールを確認し、計画的に手続きを行いましょう。
ワーキングホリデービザの申請は、以下の手順で行います。
- 申請書をダウンロード
- 必要事項を英語で記入
- E-mail(workingholiday.ie.jp@vfshelpline.com)に申請書を添付して提出
この段階では申請書以外の提出は不要であり、写真の貼付も必要ありません。
申請結果は、申請受付期間終了後にE-mailで通知されます。
3.必要書類の提出
申請許可のメールを受け取ったら、以下の書類を合同会社VFSサービシズ・ジャパン宛に書留で郵送します。
- 申請許可のE-mailを出力した書面
- 申請書と6ヶ月以内に撮影した写真2枚(1枚は申請書に貼付)
- パスポート原本(滞在期間に加え6ヶ月以上の有効期限が残っているもの)
- パスポートのコピー(顔写真ページとスタンプが押印されたページ)
- 履歴書(A4サイズ1枚程度)
- 最終学歴校の卒業証明書または在籍証明書(英文原本)
- 50万円以上の資金を証明できる本人名義の残高証明書(英文原本)
- 滞在期間をカバーする医療保険証券または付保証明
- 航空券(予約確認書でも可)
- 補足申請フォーム・申請料振込控
- 返信用レターパックプラス 520(本人の住所・氏名を記載したもの)
なお、パスポートと医療保険証券、航空券以外の書類は返却されないため注意しましょう。
送付先住所
- 〒104-0045 東京都中央区築地 5-6-10 浜離宮パークサイドプレイス8F 合同会社 VFS サービシズ・ジャパン アイルランドワーキング・ホリデープログラム係
4.許可証(ワーキング・ホリデー・オーソリゼーション)の発給
必要書類が受領・確認され、不備がなければ許可証(ワーキング・ホリデー・オーソリゼーション)が発給されます。入国前のビザ発給手続きは以上で完了です。
ただし、アイルランド入国後に入国管理局または所轄の警察署にて在留カード(IRP)を取得する手続きが必要となります。
アイルランドのワーキングホリデーの費用・収入の目安
ワーキングホリデーの滞在期間を1年間として、ダブリンの語学学校(CESダブリン校)に6ヶ月間通い、その後6ヶ月間フルタイムで就労した場合の費用・収入の例は以下のとおりです。
費用内訳(*1) | 費用の目安(1年間) |
パスポート申請費 | 0~16,000円 |
ビザ申請費 | 16,200円 |
渡航費(*2) | 140,391~166,319円 |
校納金(登録料+授業料+教材費+銀行振込手数料)(*3) | 1,140,964円 |
滞在費+食費(平日2食/土日3食)(*4) | 2,375,858円 |
医療保険費(*5) | 275,810円 |
生活費(交通費+衣類・医療費+携帯料金+交際費・娯楽費)(*6) | 364,025円 |
費用総額 | 4,313,248円 |
現地での収入の目安(*7) | 1,992,996円 |
留学時に必要な資金の目安 | 2,320,252円 |
*2 Trip.com(2025/5/19時点の料金)における5~11月の最安値の平均を基に算出
*3 CESダブリン校(Standard General English)の例
*4 CESダブリン校(ホームステイ)の例
*5 AGI損保 留学保険(TP3プラン)の例
*6 Cost of Living Guideを参照
*7 20歳以上の最低賃金(13.5ユーロ/時間)で週35時間就労した場合の例
ワーキングホリデーの費用は、現地での過ごし方によって大きく異なります。たとえば、語学学校に通う期間を短縮し、長期間就労すれば必要な資金を抑えられます。他にも、滞在方法をシェアハウスにし、普段から自炊して費用を抑えるなども考えられるでしょう。
なお、ワーキングホリデービザを取得するには、アイルランド滞在中の生活費として50万円以上の預金が必要です。
また、アイルランドの最低賃金は13.5ユーロ(20歳以上の場合)です。ワーキングホリデー中の収入は所得税の課税対象ですが、通常計4,000ユーロの税額控除を受けられ、収入が20,000ユーロ以下の場合は所得税が0円となります。所得が年間20,000ユーロを超える場合、超過分について原則20%の所得税が課されます。
現地で長期間働く場合は、差し引かれる所得税を考慮して資金計画を立てましょう。
アイルランドのワーキングホリデーの仕事内容・見つけ方
アイルランドの日本人向けの情報サイト「MixB」を確認すると、以下のような求人情報が見つかります。
- 日本食レストランの調理スタッフ
- 日本食レストランのホールスタッフ
- カフェスタッフ
- ホテルスタッフ
- ハウスキーパー
- ベビーシッター
- Webメディアの運営サポート
- 通訳(単発)
特に、ダブリンを中心とした規模の大きい都市には、求人が多く見られます。また、英語力が高いほど、幅広い選択肢から仕事を選ぶことが可能です。
ワーキングホリデー中の仕事は、以下のような方法で見つけられます。
英語力に自信がない場合、日本人向けの情報サイトや知人・語学学校からの紹介を活用し、日本人の採用を前提とした求人に申し込むのがおすすめです。一方、英語力に自信がある場合は、現地の求人サイトや掲示板を利用することで、より多くの選択肢から仕事を見つけられます。
また、アイルランドに長期滞在する場合、転職を前提として就労する選択肢も有力です。たとえば、渡航直後は高度な英語力が求められない仕事(清掃スタッフなど)を経験し、滞在期間の後半では一定の英語力が必要な仕事(ホールスタッフなど)に転職するなどが考えられます。
アイルランドのワーキングホリデーでおすすめの都市4選
アイルランドには、ワーキングホリデーに適した都市が複数存在します。目的や都市の特徴を踏まえ、最適な渡航先を選定しましょう。ここでは、アイルランドのワーキングホリデーでおすすめの都市を4つ紹介します。
1.ダブリン

ダブリンはアイルランドの首都であり、国内最多となる約59.3万人が暮らしています。アイルランドの政治・経済の中心地として知られており、「ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン」を含む世界的に評価が高い大学も存在します。
語学学校の選択肢が多く求人も豊富なため、英語学習に適した環境を求める方や仕事探しに不安がある方にもおすすめです。街中には飲食店やショッピングモールがあり、電車も運行されているため、比較的都会的な環境で生活を送れます。
さらに、2010年には世界で4番目となるユネスコ文学都市にも選出されています。オスカー・ワイルドやジェイムズ・ジョイスといった世界的な文学者を輩出しているため、文学に興味がある方も必見です。
ダブリン近隣の代表的な観光地
- ダブリン城
- クライストチャーチ大聖堂
- トリニティ・カレッジ図書館
- ガイエティ劇場
2.コーク

コークは、アイルランドの南東に位置する人口約22.4万人の都市です。アイルランド第二の都市として知られており、ヨーロッパ諸国への直行便が多数ある国際空港「コーク空港」も存在します。
ジャズフェスティバルやフォークフェスティバルなど、音楽や芸術を楽しめるイベントが豊富に開催されている点が魅力のひとつです。音楽や芸術に興味がある方なら、現地生活を満喫できるはずです。
また、街は比較的コンパクトであり、中心部は徒歩でも十分に回れます。市内にはバスも運行しており、海外生活に慣れていない方でも安心して暮らしやすいでしょう。
コーク近隣の代表的な観光地
- 聖フィンバー大聖堂
- ブラーニー城
- イングリッシュマーケット
- バター博物館
3.ゴールウェイ

ゴールウェイは、約8.4万人が暮らすアイルランド西部の都市です。ゴールウェイ湾に面した沿岸都市であり、アラン諸島へのクルーズや観光ボートといったアクティビティを楽しめます。
また、ケルト文化が色濃く残る都市としても知られており、歴史的な建造物や音楽・文化を楽しめるイベントなどを多数体験できます。アイルランドの歴史や文化を体験し、見識を深めたい方にもおすすめです。
さらに、スポーツイベントや音楽フェスティバル、グルメフェスティバルなども開催されており、現地生活の思い出を作れるでしょう。
ゴールウェイ近隣の代表的な観光地
- ゴールウェイ大聖堂
- キー・ストリート
- アラン諸島
- コネマラ国立公園
4.リムリック

リムリックは、バイキングによって作られた街として知られており、約10万人が暮らしています。人口の約50%が35歳未満であり、34,000人以上の学生が滞在しています。
ダブリンなどの都市部とダブリンと比べて静かな雰囲気で観光客も少ないため、落ち着いた環境で英語学習に集中したい方に適しています。
また、世界的なアートフェス「EVA International」の開催地であり、他にも年間最大100のイベントを楽しめます。歴史的な建造物や博物館、美術館といった施設も多いため、アイルランドの文化や芸術を体感したい方にも向いているでしょう。
リムリック近隣の代表的な観光地
- 聖メアリー大聖堂
- ジョン王の城
- フランク・マコート・ミュージアム
- ハント博物館
- 条約の石
アイルランドのワーキングホリデーの5つのメリット
アイルランドのワーキングホリデーには、充実した現地生活を送れる複数の魅力があります。ここでは、アイルランドのワーキングホリデーに参加するメリットを5つ解説します。
1.日本人が少なく英語学習に集中できる
アイルランドは日本人が少なく、英語学習に集中しやすい環境です。令和6年10月時点の在留邦人数は3,126名(*)、ワーキングホリデービザの発給数は800件と多くはありません。
日本人同士で交流する機会が少なくなり、英語を使う機会が増えるため、効率的に語学力を伸ばせるでしょう。また、多くの人が選ばない国だからこそ、現地での生活は特別な体験になるはずです。
ただし、人によっては周りに日本人がいないことに心細さを感じる可能性があります。不安な方は、現地の日本人コミュニティの有無や、語学学校の国際比率・日本人スタッフの有無などを確認しましょう。
2.治安が良く安心して暮らせる
アイルランドは一般的に治安が良い国と評価されています。実際に、社会の安全や安心、国際紛争・軍事化から評価される2024年世界平和指数では、世界2位に選ばれた実績があります。初めての海外生活でも安心して生活しやすいでしょう。
しかし、外務省の安全対策基礎データによれば、繁華街や観光地を中心とした窃盗や粗暴事案などが発生しているようです。アイルランドの治安を過信しすぎず、以下のような防犯対策・意識を心がけましょう。
- 目立つ格好をしない
- 夜間の一人歩きはできる限り避ける
- 行動をパターン化しない
- 防犯対策が施された物件に住む
- 緊急時の連絡先を備えておく
また、事前に「安全の手引き」や「テロ・誘拐情勢」、「危険・スポット・広域情報」などを確認することも大切です。
3.給与水準が高い
給与水準が高い環境で就労できる点もアイルランドのワーキングホリデーの魅力です。
アイルランドは最低賃金が約2,190円(20歳以上の場合)と高水準であり、収入は現地での生活費や旅費などに充てられます。現地でしっかりと稼ぎ、自己資金を抑えて海外生活を楽しみたい方にも最適でしょう。
なお、アイルランドで稼いだ収入のうち、20,000ユーロ(約3,244,600円)を超える部分には、原則として20%の所得税がかかります。なかなか到達する金額ではありませんが、長期間就労する予定の場合は、所得税を踏まえて資金計画を立てましょう。
*1 1ユーロ=162.23円(2025/5/19時点のレート)で算出
4.独特な文化や観光地を楽しめる
アイルランドには、以下のような独特な文化が多数存在します。
- ハロウィン
- セント・パトリックデー
- ケルト文化
- アイリッシュパブ
- アイリッシュ音楽
- アイルランド神話
- ゲーリックスポーツ
また、ダブリン城やクライストチャーチ大聖堂、ボイン渓谷、シュケリッグ・ヴィヒルといった観光地も豊富に存在します。日本にはない独特な文化や有名な観光地を体験することで、文化的・歴史的価値観が深まるきっかけとなり、海外生活の思い出にもなるでしょう。
5.ヨーロッパ諸国の文化や旅行を体験できる
アイルランドは、ヨーロッパ諸国へ気軽に旅行しやすい環境です。
ライアンエアーといった格安航空会社があり、多くの国にはビザなしでスムーズに渡航できます。さらに、通貨もユーロで統一されているため、アイルランドを活動の拠点としながらヨーロッパ各地の文化体験や観光を楽しめます。
そのため、アイルランドだけでなく、ヨーロッパ諸国に興味がある方にもおすすめです。ただし、シェンゲン協定の加盟国ではないため、入国時には審査が実施されます。
また、語学学校にはヨーロッパ圏を中心とした世界中の国籍の留学生が集まっています。一例として、CESダブリン校の国籍比率は以下のとおりです。
- イタリア:25%
- スペイン:15%
- スイス12%
- トルコ:10%
- 韓国:10%
- 日本:8%
- フランス8%
* 2025/5/19 warpleの情報を参考
ヨーロッパ圏の友人を作りたい方にもおすすめです。
アイルランドのワーキングホリデーの9つの事前準備
アイルランドのワーキングホリデーで失敗しないためには、入念な事前準備が重要です。中には時間がかかる手続きがあるため、余裕を持って計画的に準備を進めましょう。ここでは、アイルランドのワーキングホリデーの事前準備を9つ解説します。
1.目的・現地での過ごし方の明確化
アイルランドのワーキングホリデーの事前準備では、最初に目的や現地での過ごし方を明確にしましょう。
アイルランドのワーキングホリデーの目的と現地での過ごし方の例
- 英語を習得したい→語学学校に長期間通う計画を立てる
- しっかりと稼ぎたい→語学学校に通う期間を最小限に留め、長期間就労する
- 観光をしながらリフレッシュしたい→現地での就労で資金を確保しつつ各都市・ヨーロッパ圏を旅する
- アイルランドの文化や観光地を体験したい→ケルト文化が色濃く残るゴールウェイを拠点に生活する
目的を明確にすることで、必要な資金や自分に合った都市を判断しやすくなります。
2.ワーキングホリデービザの申請
目的や現地での過ごし方を決めたら、ワーキングホリデービザを申請しましょう。
アイルランドのワーキングホリデービザは、例年1月と7月に募集が行われます。申請受付期間はそれぞれ2〜3週間程度と短いため、あらかじめスケジュールを確認することが大切です。
また、ビザの申請では、アイルランドを出国する時点で有効期間が6ヶ月以上残っているパスポートが必要です。パスポートを所持していない場合や、有効期間が迫っている場合には、管轄のパスポートセンターで取得・更新手続きを行いましょう。
3.医療保険への加入
アイルランドのワーキングホリデービザを取得するには、滞在期間をカバーしている医療保険への加入が必要です。
各語学学校で医療保険を申し込めるケースがありますが、基本的に歯科治療や個人賠償責任、緊急一時帰国費用などの特約は付帯していません。海外に長期滞在する場合、予期せぬトラブルが発生する可能性は十分にあるため、不安な方は特約に加入できる日本の民間保険の活用がおすすめです。
留学保険について詳しくは「留学保険への加入は必須?費用・相場や選び方もわかりやすく解説」をご覧ください。
なお、アイルランドでは、かかりつけ医を登録する制度「GP登録」が実施されています。滞在先の医療機関の情報を事前に調べておきましょう。
4.語学学校の手配
アイルランドのワーキングホリデーに参加する場合、語学学校への通学は必須ではありません。しかし、短期間でも語学学校に通うことで、以下のようなメリットを得られます。
- 生活に必要な基本的な語学力を習得できる
- 渡航直後の宿泊先を事前に確保できる
- 現地での生活情報を把握できる
- 現地での人脈を形成できる
- 就労先を紹介してもらえる可能性がある
語学学校に通う期間は、ワーキングホリデーに参加する目的に合わせて選択しましょう。たとえば、語学習得が目的であれば6〜12ヵ月の長期、就労が目的であれば1~3ヵ月の短期などが有力でしょう。
また、一言で語学学校といってもさまざまなので、以下の点を踏まえて自分に適した語学学校を選びましょう。
- コースの内容・コマ数
- 料金
- 国籍比率
- サポート体制
- 日本人スタッフの有無
- 友人を作れそうな環境かどうか
語学学校の選び方については、「語学学校の確実な選び方|経験者の意見・満足度を基に徹底解説」をご覧ください。
5.滞在先の手配
アイルランドのワーキングホリデーにおける代表的な滞在先は、以下のとおりです。
- 語学学校の寮
- ホームステイ
- シェアハウス
- 賃貸アパート
語学学校に通う場合は、語学学校を経由して寮やホームステイで滞在するのが一般的です。語学学校と同時に滞在先を手配できるため、スムーズに渡航準備を進められます。現地生活に慣れてきたら、シェアハウスや賃貸アパートに引っ越す方が多いです。
一方、語学学校に通わない場合は、以下のような方法で自ら滞在先を見つける必要があります。
特にシェアハウスや民間アパートに滞在する場合、防犯対策を踏まえた物件選びが重要です。具体的には、以下のような点を考慮しましょう。
- 不動産会社は信頼できるか
- 来訪者の確認手段は何か
- 警報装置が設置されているか
- 物件の周辺で犯罪が起きていないか
ゴミが散乱していたり、店舗に鉄格子が設置されていたりする地域は、治安上の問題を有している可能性があるため避けるのが無難です。
6.航空券の手配
アイルランドのワーキングホリデービザの申請許可を得たら、航空券を手配します。
申請許可が下りる前に航空券を取得してしまうと、万が一抽選に落ちた際に変更やキャンセルが必要となるため注意が必要です。ただし、申請許可の後には航空券や予約確認書の提出が必要となるため、申請許可後は迅速に取得手続きを行いましょう。
なお、アイルランドは帰国時の航空券を購入できる十分な資金を証明できれば、片道航空券でもビザの取得が可能です。
航空券を手配する主な方法は、以下の4つです。
- 航空券の比較サイト
- 航空会社の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の店舗
アイルランドには直行便がなく、ロンドンやパリ、ドバイといった都市で乗り継ぎが必要です。そのため、不安な方は旅行会社や旅行代理店の店舗に足を運び、疑問や不安を解消しつつ航空券を取得する方法を検討しましょう。
一方、費用を抑えて航空券を取得したい方は、航空券比較サイトや早割の活用が有力です。
7.現地の生活情報の確認
事前準備の段階で、以下のような現地の生活情報を確認しましょう。
- 物価
- 家賃相場
- 銀行口座の開設方法
- 主な交通機関
- バスや電車の乗り方
- チップ文化
- 携帯電話の契約方法
- 医療機関の受診方法
- 食文化・生活様式
- 日本の商品を購入できる店
- 緊急時の連絡先
これらを調べておけば、事前に現地での生活をイメージでき、スムーズに生活に移れるでしょう。
8.持ち物の確認・準備
渡航時に必要な持ち物を確認し、余裕を持って準備を進めましょう。
アイルランドのワーキングホリデーの主な持ち物
- パスポート
- 航空券
- ビザや語学学校関連の書類
- 現金・クレジットカード
- 携帯電話
- 充電器・変圧器
- 国際運転免許証
- ノートパソコン・タブレット
- モバイルバッテリー
- 衣類・下着
- 常備薬
- コンタクトレンズ
- 化粧品
- 防寒具
- 雨具
アイルランドは一日のなかでも天気が変わりやすいため、防寒具や雨具を持っていくことが重要です。滞在方法によっては頻繁に洗濯できない可能性があるため、複数枚準備しましょう。
他にも、必要に応じてホームステイ先へのお土産やインスタント食品など、現地では購入できないものを用意しましょう。現地で購入できる商品かどうかを事前に確認することで、荷物をコンパクトにまとめられます。
9.入国後の手続きの確認
アイルランドのワーキングホリデーでは、入国後にいくつかの手続きが必要となります。
入国後の手続きと手続き先
- 在留登録(出入国管理局または管轄の警察署)
- 社会保障番号(PPS)の取得(近くの社会福祉事務所)
- 税務当局への登録(税務署への郵送)
事前に各公的機関の場所やアクセス方法、必要書類を調べておくと円滑に手続きを進められます。
アイルランドのワーキングホリデーに関するよくある質問
ワーキングホリデーの準備を安心して進めるためにも、事前に気になる疑問を解消することが大切です。ここでは、アイルランドのワーキングホリデーに関するよくある質問に回答します。
Q.アイルランドのワーキングホリデービザの抽選に落ちたら?
アイルランドのワーキングホリデービザの抽選に落ちた場合、以下のような対処法が考えられます。
- 3ヶ月未満の短期留学を行う
- 学生ビザで留学する
- アイルランド以外のワーキングホリデー制度を活用する
- 次回の抽選枠で申込む
アイルランドはビザなしでも90日間の滞在が認められ、フルタイムで語学学校に通えます。また、学生ビザを取得すれば週20時間または40時間までのアルバイトが可能です。ワーキングホリデーとは認められる権利や活動目的などが異なりますが、目的に合致している場合は検討しましょう。
アイルランド留学について詳しくは「アイルランド留学のメリット・デメリットとは│費用・事前準備も解説」をご覧ください。
Q.アイルランドのワーキングホリデーの抽選の倍率は?
アイルランドのワーキングホリデービザの抽選倍率は、正式に発表されていません。しかし、ビザ発給数が800件と少なめであり、毎年落選報告が見られることから、全員が必ず当選できるわけではありません。
抽選に落ちた際の対応をあらかじめ決めておくことで、スムーズに次の行動に移すことができ、過度な落胆も防げるでしょう。
まとめ│アイルランドのワーキングホリデーの個人手配ならwarpleにお任せ!
アイルランドのワーキングホリデーは、日本人が少なく英語学習に集中しやすい環境や、給与水準の高さ、他にはない独特な文化・観光地などが魅力です。アイルランドのワーキングホリデーに参加することで、以下のようなメリットを得られます。
- 日本人が少ない環境で集中して英語を学べる
- 高水準な給与水準の下でしっかりと稼げる
- アイルランド独自の文化や歴史を通じて価値観を深められる
- ヨーロッパ諸国への旅行を楽しめる
ワーキングホリデー中の過ごし方は、個々の目的や予算によって大きく異なります。アイルランドのワーキングホリデーの特徴を適切に理解し、目的を明確にすることが大切です。
留学を個人手配できるwarpleであれば、語学学校や宿泊先の手配といった事前準備をオンラインで完結できます。気になる語学学校の資料請求や見積もりなど、情報収集から始めてみましょう。