カナダのワーキングホリデー制度を徹底解説│ビザ申請の方法や費用は?

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warple編集部

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「カナダのワーキングホリデー制度の概要や費用を知りたい」
「カナダのワーキングホリデーは自分に向いている?」

という悩みはありませんか?

カナダは、日本人にとって聞き取りやすい英語環境や多国籍な社会、柔軟に働ける制度が整い、充実した海外生活を送れる人気国です。

そこで本記事では、カナダのワーキングホリデーについて次の項目を解説します。

  • 基本情報
  • ビザの申請方法
  • 魅力
  • 費用・収入の目安
  • 人気の都市
  • 事前準備

「カナダにワーキングホリデーへ行くべきか」「何から準備すべきか」がわかるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

カナダはどんな国?

カナダは北米大陸の北部に位置する人口約4,010万人(2023年)の国です。ロシアに次いで世界第2位の広大な国土を持ち、都市部では都会的な街並みと豊かな自然が調和しています。

公用語は英語とフランス語で、英語は日本人にも聞き取りやすいアメリカ英語に近い発音が主流です。人口の23.0%(*1)を移民が占める多国籍社会であることも特徴です。カナダでの生活を通じ、実践的な英語を習得しながら国際感覚を養えるでしょう。

2023年の在留邦人数は75,112人で世界4位。都市部では日本人コミュニティと交流する機会も得やすいです。一般的に治安が良い国として知られ、隣接するアメリカと比べて物価も低いため、初めての海外生活でも安心して生活しやすい環境といえるでしょう。

カナダの代表的な観光地

  • カナディアン・ロッキー山脈自然公園群
  • スカン・グアイ
  • リドー運河
  • グロス・モーン国立公園
  • ルーネンバーグ旧市街
  • ケベック歴史地区
項目カナダの特徴
立地北米大陸の北部(アメリカ合衆国の北)
首都オタワ
人口(*1)約4,010万人(2023年)
面積998.5万㎢
公用語英語フランス語
通貨カナダドル(CAD)
宗教(*1)キリスト教:53.3%
無宗教:34.6%
※2021年時点の情報
気候年間を通じた特徴:四季がある
夏季:湿気が少ない爽やかな気候
冬季:地域によっては氷点下20度を下回る
※地域によって大きく異なる
日本との時差冬時間:-14時間
サマータイム:-13時間
物価(トロント)(*2)日本の約1.20倍(生活費指数)
国民性温厚で優しい
留学先としての特徴日本人が聞き取りやすい英語の発音
都会の利便性や豊かな自然が調和する環境
多国籍な環境で国際感覚を養える
*1 The Daily — Immigrants make up the largest share of the population in over 150 years and continue to shape who we are as Canadians
*2 カナダ基礎データ|外務省
*3 Cost of Living Index 2025

カナダのワーキングホリデー制度の基本情報

ワーキングホリデーとは、カナダをはじめとする協定国に長期滞在(通常1年間)しながら休暇や観光、就労を体験できる制度です。国によって異なりますが、カナダの場合は申請時に18〜30歳であり、資金要件を含むいくつかの条件を満たした方が申請できます。

カナダ滞在中はフルタイム就労が認められ、最長6ヶ月の就学も可能です。就学・就労はいずれも義務ではないため、目的や興味に合わせて自由に過ごせます。

一例として、カナダへのワーキングホリデー期間中は、以下のような過ごし方が考えられます。

  • 語学学校で英語を学びながらアルバイトを経験する
  • カナダ各地を旅行しながら現地で生活費を稼ぐ
  • 長期間就労しながらカナダの文化や価値観、言語に触れる

ただし、同一国でのワーキングホリデーは一度限りです。過去にカナダで取得している場合、再申請はできません。

ワーキングホリデーについて詳しくは「ワーキングホリデーとは?費用や年齢制限、準備を簡単に解説」をご覧ください。

項目基本情報
年齢制限18~30歳(申請時点の年齢)
主な申請条件・日本国民である
・滞在期間中有効な日本のパスポートを所持している
・申請時に日本在住である
・最低2,500ドルの資金を有する
・滞在するすべての期間で健康保険に加入している
・扶養家族を同伴しない
・参加料金を支払う
・過去にカナダのワーキングホリデー制度に参加していない
申請費用(*1)ビザ申請費用:18,538円
オープンワークパーミット:10,313円
生体認証:8,766円
ビザの有効期間発給日から1年以内に入国が必要
滞在可能期間1年間
就学可能期間6ヶ月間
ビザ発給数6,500
雇用制限なし(同一雇用先で継続勤務可)
*1 1カナダドル=103.13円(2025/4/15時点のレート)で算出

カナダのワーキングホリデービザの申請方法

カナダのワーキングホリデー制度に参加するためには、ワーキングホリデービザを申請し、招待状を受け取る必要があります。ここでは、カナダのワーキングホリデービザを申請する流れを解説します。

1.IEC Poolへの登録

カナダのワーキングホリデービザを申請するためには、IEC Poolへの登録が必要です。IEC(International Experience Canada)とは、カナダのワーキングホリデービザの正式名称であり、IEC Poolへの登録によりワーキングホリデービザの抽選に参加する権利を得られます。

IEC Poolに登録する流れは、以下の通りです。

  1. IRCCセキュアアカウントの作成
  2. IECプロフィールの作成
  3. IECプロフィールの送信

IECプロフィールの送信が完了すると、IEC Poolへ登録され、ワーキングホリデービザの抽選の対象となります。

IRCCセキュアアカウントはカナダ政府のホームページ内「Create an account」から作成可能です。ログイン後、個人情報や希望のプログラムを選択し、内容を確認したうえで送信を行います。

なお、IECプロフィールを完成させるためにはパスポートが必要です。ビザ申請の前に各都道府県のパスポートセンターにて取得手続きを行いましょう。

2.招待状(ITA)の受け取り

IEC Pool 登録者を対象に抽選が行われ、当選者には招待状(ITA)が IRCC セキュアアカウントとメールで届きます。招待日や現在の招待数、空席の情報などはカナダ政府のホームページで確認可能です。

招待状を受け取ったら、10日以内に申請を進めるかどうかを判断します。締め切りは招待状に記載されており、期限内に招待を受け入れないと招待状が失効となるため、注意が必要です。

3.就労許可(Work Permit)の申請

招待を受け入れた日から20日以内に、就労許可(Work Permit)を申請します。

IRCCセキュアアカウントの「work permit」の項目から所定の情報を入力し、下記の必要書類をアップロードしてください。

  • パスポート
  • 家族情報フォーム(IMM5707)
  • 履歴書(英文)
  • デジタル証明写真

申請者によっては健康診断の情報など、追加の書類が必要な場合があります。

書類の提出を終えたら、ビザ申請の料金やワークパーミット料金、生体認証の手数料を振り込みます。支払いはクレジットカードまたはデビットカードで行えます。

4.個人識別情報(バイオメトリクス)の登録

支払い後24時間以内に、生体情報提出の指示書がアカウントに届きます。

指示書を受け取ってから30日以内にカナダのビザ申請センターで指紋の採取と顔写真の提出を行います。個人識別情報の登録には予約が必要なので、余裕を持って手続きを進めましょう。

予約が取れないなどやむを得ない事情がある場合のみ、期限延長が認められます。

5.許可通知レター(LOI)の受け取り

申請内容に不備がなく、審査の結果問題ないと判断されると、許可通知レター(LOI)が送付されます。許可通知レターはビザの申請が許可されたことを証明する書類であり、カナダへの入国時に提出が必要です。

なお、申請内容によっては追加の提出書類を要求される場合があります。依頼があった際には速やかに対応してください。

カナダのワーキングホリデーの5つの魅力

カナダには、実りのある海外生活を送れる複数の魅力があります。ここでは、カナダのワーキングホリデーの魅力を5つ紹介します。

1.日本人にとって聞き取りやすい英語

カナダ英語の発音は、日本人が義務教育や高等学校で学ぶアメリカ英語と似ています。発音に馴染みがあるため、自分が話す英語を聞き取ってもらいやすく、現地で話される言葉も聞き取りやすいでしょう。

また、生活用語の多くもアメリカ英語と同じです。そのため、アメリカ英語を習得したい方や、スムーズに現地生活に馴染みたい方などに適しているでしょう。

実際のカナダ英語の発音は、東京外国語大学言語モジュールなどで確認できます。

一方で、「完璧なイギリス英語を習得したい」などと考える方には物足りないかもしれません。

2.多国籍な環境で生活できる

カナダは人口の23.0%(*)が移民という多国籍な環境です。アジアやインド、ヨーロッパなど、多様な文化背景を持つ人々が同じ環境で暮らしています。

カナダでの生活を通じて、異なる文化や価値観の人々と交流することで、国際感覚が養われ、視野が広がるきっかけとなるでしょう。結果として、キャリアパスの多様化や就職活動時の強みとなるはずです。

* The Daily — Immigrants make up the largest share of the population in over 150 years and continue to shape who we are as Canadians

3.英語とフランス語を学べる

カナダは英語とフランス語が公用語です。全体の22.0%(*)がフランス語を第一公用語としています。

特に、カナダ第二の都市「モントリオール」を含むケベック州は、フランスの影響を強く受けています。84.1%(*)がフランス語話者であり、46.4%が英語とのバイリンガルです。英語だけでなく、フランス語やフランス文化を学びたい方にも適しているでしょう。

* Statistics on official languages in Canada – Canada.ca

4.就労期間や雇用主の制限がない

カナダのワーキングホリデーは、就労期間や雇用主の制限がありません。ワーキングホリデー中の1年間はすべて就労でき、同一の雇用主の下で働き続けることも可能です。

国によっては「同一雇用主の下では最大6ヶ月まで」などの制限を設けている場合があります。その点、特段の制限がないカナダは、柔軟に働ける国といえるでしょう。

5.都会の利便性と豊かな自然が両立した環境で生活できる

トロントやモントリオール、バンクーバーをはじめとするカナダの主要都市は、都会の利便性と豊かな自然が両立しています。ショッピング街や交通網、通信インフラなどが整っており、日常生活を不便なく送れます。

一方で、郊外に出れば自然を満喫できる観光地やアクティビティが多いです。

カナダで楽しめるアクティビティの例

  • スキー・スノーボード
  • カヌー・カヤック
  • ジップライン
  • フィッシング
  • マウンテンバイク
  • オーロラ観測

日常は快適に過ごし、休日は大自然でリフレッシュしたい方にも最適です。

カナダのワーキングホリデーで必要な費用・収入の目安

例として、トロントの語学学校(CES トロント)に6ヶ月通い、残り6ヶ月をフルタイムで働いた場合の費用・収入目安は以下のとおりです。

費用内訳(*1)費用の目安(1年間)
パスポート申請費0~16,000円
ビザ申請費(*2)37,617円
渡航費(*3)132,292~168,591円
校納金(入学金+学費+教材費)(*4)1,052,642円(6ヶ月)
滞在費+食費(*5)1,905,327円
医療保険費(*6)16,088円
生活費(交通費+通信費)(*7)258,229円
費用総額3,402,195~3,454,494円
現地での収入の目安(*8)1,614,340円
留学時に必要な資金の目安1,787,855~1,840,154円
*1 1カナダドル=103.13円(2025/4/15時点のレート)で算出
*2 オープンワークパーミットと生体認証の手数料を含む
*3 Trip.com(2025/4/15時点の料金)における4~11月の最安値の平均を基に算出
*4 CES トロント(Standard General English)に6ヶ月間通学した場合
*5 CES トロント(ホームステイ/1日3食/シングルルーム)の例
*6 CES トロントの医療保険の例
*7 NUMBEO トロントの平均生活費(月間パス+携帯電話月額プラン)の例
*8 オンタリオ州の最低賃金($17.20)で6ヶ月間(週35時間)就労した場合

費用面に着目すると、上記以外にも観光費用や交際費、外食費などが発生します。また、ワーキングホリデーの費用は以下のような要素で変動します。

  • 語学学校のプラン
  • 語学学校に通う期間
  • 滞在方法
  • 現地での食生活や過ごし方

収入面に着目すると、カナダの最低賃金は州ごとに異なり、トロントが存在するオンタリオ州は17.2ドルです。就労時間は1日8時間・週40時間まで認められています。

費用を抑えてワーキングホリデーに参加したい方は、就学期間を短縮したり、就労期間を延ばしたりする対策が有力です。目的や予算に合わせて、現地での過ごし方や資金計画を立てましょう。

カナダのワーキングホリデーの仕事の内容・見つけ方

カナダ国内の日本人向け求人サイト「人材CANADA」を確認すると、以下のような求人情報が見つかります。

  • ガーデニングスタッフ
  • 小売店の販売スタッフ
  • レストランのキッチンスタッフ
  • レストランのホールスタッフ
  • カフェ店員
  • ツアーガイド
  • ハウスクリーニング

農家で働く「ファームジョブ」も人気で、雇用主が滞在先や食事を提供してくれることもあります。

カナダのワーキングホリデーにおける代表的な仕事の見つけ方は、以下の通りです。

  • 日本人向けの求人サイトを活用(人材CANADAなど)
  • 現地の求人サイトを活用(政府の求人バンクなど)
  • 知人・友人からの紹介
  • 街中の掲示板から応募

英語に自信がない場合は、日本人向けの求人サイトや知人からの紹介などで応募するのが良いでしょう。

現地で就ける仕事は、個々の英語のレベルによって異なります。英語力の基準を設けている採用先があるため、募集条件を確認しましょう。

まずは語学学校や英語力をあまり問われない仕事で基礎力を養い、後半に転職するプランも有力です。

カナダのワーキングホリデーで人気の都市4選

広大な国土を誇るカナダは、都市によって特徴が異なります。ここでは、カナダのワーキングホリデーで人気の都市を4つ紹介します。

1.トロント

トロントは約303万人が暮らすカナダ最大の都市で、経済・ビジネスの中心地として都会的な利便性にあふれています。

日本からの直行便が運航されており、地下鉄やバス、ストリートカーといった交通網も整備されています。観光地としても有名であり、日本のチェーン店も多く見られるため、滞在中の仕事も見つけやすいでしょう。

さらに、語学学校の数も国内最多級であるため、仕事と英語学習をバランスよく経験したい方にもおすすめです。

トロント近隣の代表的な観光地

  • CNタワー
  • ナイアガラの滝
  • セントローレンスマーケット
  • カサロマ
  • ヤングダンダススクエア

2.バンクーバー

バンクーバーは、カナダの南西に位置する人口約66.2万人の都市です。世界で最も住みやすい都市ランキング2024では、世界7位を獲得した実績があります。

数あるカナダの都市の中でも過ごしやすい気候である点が魅力のひとつです。冬季の平均最低気温は東京よりも少し低い程度で、夏季の平均最高気温は日本の春や秋くらいと、快適に過ごしやすい気候です。

さらに、バンクーバー都市圏の在留邦人数(2023年)は28,305名と、国内1位(世界8位)となっています。語学学校や就労先で日本人と出会える可能性があり、初めての海外生活でも安心できるはずです。

バンクーバー近隣の代表的な観光地

  • スタンレーパーク
  • ギャスタウン
  • イングリッシュベイ
  • グランビルアイランド

3.ビクトリア

ビクトリアは、カナダ南西部にある「バンクーバー島」の南端に位置する人口約9.2万人の都市です。かつてイギリスの植民地だった影響があり、現在も英国調の街並みや文化が残っています。

また、面積が19.47km²とコンパクトであり、公共のバスを活用すれば市内の主要な場所には移動できます。落ち着いた雰囲気の中でゆったりと英語を習得したい方や、イギリスの雰囲気を体験しながら暮らしたい方などにおすすめです。

さらに、カヤックやクルーズといったマリンアクティビティや、ジップラインを含む自然を活かしたアクティビティも豊富に存在します。自然を活かしたアクティビティを体験したい方にも向いています。

ビクトリア近隣の代表的な観光地

  • ブリティッシュコロンビア州議事堂
  • ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館
  • ブッチャートガーデン
  • インナー・ハーバー
  • クレイグダロック城

4.モントリオール

モントリオールは、約176.3万人が暮らすカナダ第二の都市です。フランスの植民地であった影響から、フランスの影響を受けた文化や建物が残っています。

2021年の国勢調査によれば、44%の方の母国語がフランス語であり、59.8%の方が英語とフランス語の両方の知識があるようです。英語だけでなく、フランス語やフランス文化を体験したい方にもおすすめです。

さらに、モントリオールは芸術の街としても知られています。モントリオール美術館やプラス・デザールといった施設やモントリオール世界映画祭などのイベントも楽しめます。

モントリオール近隣の代表的な観光地

  • ノートルダム大聖堂
  • 聖ジョゼフ礼拝堂
  • モントリオール植物園
  • モン・ロワイヤル公園

カナダのワーキングホリデーの8つの事前準備

ワーキングホリデーで充実した海外生活を送るためには、入念な事前準備が重要です。ここでは、カナダのワーキングホリデーで必要な事前準備を8つ紹介します。

1.目的・過ごし方の明確化

まずはカナダのワーキングホリデーに参加する目的を明確にしましょう。ワーキングホリデーは過ごし方の自由度が高いため、目的が曖昧だと渡航先や語学学校のコース選定が難しくなります。

ワーキングホリデーの目的と過ごし方の例

  • 英語学習と就労をバランス良く経験したい→3~6ヶ月語学学校に通った後にアルバイトを行う
  • しっかりと稼ぎたい→語学学校に通う期間を最小限に留め、長期間就労する
  • フランス語やフランス文化を学びたい→渡航先をモントリオールで計画する
  • 自然があふれる落ち着いた環境でリフレッシュしたい→ビクトリアでアクティビティを楽しみながら過ごす

2.ワーキングホリデービザの申請

ワーキングホリデービザの申請にあたって、まずは申請要件を確認しましょう。

カナダのワーキングホリデービザの主な申請要件

  • 日本国民である
  • 申請時点で18~30歳である
  • 滞在期間中有効な日本のパスポートを所持している
  • 申請時に日本在住である
  • 最低2,500ドルの資金を有する
  • 滞在期間中は健康保険に加入している
  • 扶養家族を同伴しない
  • 参加料金を支払う
  • 過去にカナダのワーキングホリデー制度に参加していない

要件を満たすことを確認したら、IRCCセキュアアカウントを作成し、ワーキングホリデービザの申請を行います。

なお、ビザの申請にはパスポートが必要です。現在パスポートを保有していない場合は、各都道府県のパスポートセンターで取得手続きを行いましょう。

3.医療保険への加入

カナダのワーキングホリデービザを取得するためには、滞在期間をカバーできる民間の医療保険に加入する必要があります。英語で記載された医療保険の加入証明書の提出が求められ、期間が短いとワーキングホリデーで滞在できる期間も短くなるので要注意です。

加入する医療保険は、以下の3つが補償されている必要があります。

  • 医療費
  • 入院費
  • 本国送還費

必ず補償内容を確認しましょう。また、代表的な医療保険の加入方法は、以下の3つです。

  • 語学学校経由で加入
  • カナダ現地の民間保険に加入
  • 日本の留学保険に加入

日本の留学保険に加入する場合は、英語で記載された加入証明書を発行できるかを事前に確認しましょう。

なお、出国前の健康診断は原則として不要ですが、以下のケースでは受診が必要です。

  • 特定の業界(高齢者介護/育児など)で働く
  • 特定の国や地域(アフガニスタン/ボリビア/ブラジルなど)に6ヶ月以上居住・旅行したことがある

4.語学学校の選定

カナダのワーキングホリデーでは、語学学校への通学は必須ではありません。しかし、以下のような理由から、ワーキングホリデーでも語学学校に通うことをおすすめします。

  • 基本的な語学力があれば仕事の選択肢が広がる
  • 渡航直後の宿泊先を確保できる
  • 現地での生活情報を知ることができる
  • 現地での知り合いを作れる

目的が語学力の向上ではない場合でも、1〜3ヶ月程度語学学校に通うことで、より現地生活が充実し、トラブル時のサポートも得られます。

学べる内容やサポート体制は語学学校によって異なるため、以下のような点に着目して自分に合った選択をしましょう。

  • 学べる内容
  • 授業のコマ数
  • 料金
  • 国籍比率
  • 日本人スタッフの有無
  • サポート体制

語学学校の選び方について詳しくは「語学学校の確実な選び方|経験者の意見・満足度を基に徹底解説」をご覧ください。

5.滞在先の手配

語学学校に通う場合、滞在先は語学学校を経由してホームステイや学生寮を手配する選択肢が一般的です。語学学校と一緒に滞在先を手配できるため、渡航準備をスムーズに進めやすく、物件の契約に関するトラブルも生じにくいです。

一方で、語学学校に通わない場合は、シェアハウスや賃貸アパートなどの滞在先を自分で手配する必要があります。代表的な手配方法は、以下の通りです。

  • 現地の不動産情報サイト(Rentals.caなど)を活用
  • 留学エージェントのサポートを活用
  • SNSを活用

ただし、賃貸主を偽って前納金をだまし取るなどの詐欺行為が行われるリスクがあります。事前に安全の手引きなどでトラブルの事例を確認しましょう。

6.航空券の手配

許可通知レター(LOI)を受け取った後に、航空券を手配します。許可通知レター受領前に航空券を手配すると、ビザ申請が遅れた際にキャンセルや変更が必要になる恐れがあります。

航空券の手配方法は、大きく以下の通りです。

  • 航空券の比較サイト
  • 航空会社の公式サイト
  • 旅行会社・旅行代理店の公式サイト
  • 旅行会社・旅行代理店の店舗

費用を抑えて航空券を取得したい場合、Trip.comなどの航空券比較サイトの活用がおすすめです。また、オフシーズンの渡航や早割の活用なども検討しましょう。

一方で、専門家に相談しながら自分に合った航空券を手配したい方は、旅行会社や旅行代理店の店舗で相談することをおすすめします。

航空券の手配方法については「留学の航空券の手配は簡単!購入方法・種類をわかりやすく解説」をご覧ください。

7.現地の生活情報を確認

渡航前に現地の生活情報を確認しましょう。

事前確認が必要な生活情報の例

  • 現地の物価
  • 家賃相場
  • 銀行口座の開設方法
  • 交通網
  • 公共交通機関への乗り方
  • チップ文化
  • SIMカード・携帯電話の契約方法
  • 日本の商品が購入できるお店
  • 医療機関の受診方法
  • 緊急時の連絡先
  • 気候
  • 現地の治安・犯罪情報
  • 現地の生活習慣・食文化
  • 留学やワーキングホリデーでよくあるトラブル

これらを事前に調べておくことで、渡航後の生活をスムーズに始められます。また、万が一のトラブルにも落ち着いて対応できるようになるでしょう。

8.持ち物・生活準備

先述した許可通知レターやパスポート、航空券以外にも、ワーキングホリデーで必要な持ち物を確認しましょう。

渡航時に日本から持っていくべきものの例

  • 現金
  • クレジットカード
  • 携帯電話
  • 充電器
  • 変圧器
  • 国際運転免許証
  • 常備薬
  • コンタクトレンズ
  • 化粧品
  • 衣類・下着

他にも、現地では購入できない日本食やお気に入りの筆記用具、ホストファミリーへのプレゼントなど、必要に応じて用意しましょう。渡航先で購入できるかどうかを事前に確認し、コンパクトに荷物をまとめましょう。

カナダのワーキングホリデーに関するよくある質問

安心してカナダのワーキングホリデーに参加するために、細かい疑問を解消したうえで渡航準備に取り掛かりましょう。ここでは、カナダのワーキングホリデーに関するよくある質問に回答します。

Q.カナダのワーキングホリデービザの抽選に落ちたらどうする?

カナダのワーキングホリデービザの申請に落ちたら、再申請を検討しましょう。カナダのワーキングホリデービザは、定員に到達するまで複数回抽選が行われます。再申請が認められているため、2度目の抽選でビザを取得できる可能性があります。

また、抽選に落ちた場合は翌年以降も申し込みができるため、スケジュールを調整できる場合は検討しましょう。

他にも、ワーキングホリデービザとは異なるビザで留学に行く選択肢もあります。それぞれ目的や就労に関する制限が異なりますが、ワーキングホリデービザの抽選に落ちた際はひとつの選択肢となるでしょう。

就労が認められているビザの例

  • 学生ビザ
  • Co-op就労許可証

Q.カナダへ入国した後の流れは?

ワーキングホリデーでカナダへ入国した後の大まかな流れは、以下の通りです。

  1. カナダに到着
  2. 入国審査
  3. ワーキングホリデービザの発行
  4. SIN(Social Insurance Number)の発行
  5. 荷物の受け取り・空港の外から滞在先などに移動

カナダに到着したら、入国審査ゲートにて入国審査が実施されます。入国審査ではパスポートや入国カード、ワーキングホリデービザの許可証などを提出し、審査官の質問に受け答えします。

その後、移民局でワーキングホリデービザを受け取り、SIN(Social Insurance Number)を発行してください。SINとは、カナダで働くために必要な9桁の番号を指し、移民局でそのまま発行できるのが一般的です。

渡航前に改めて入国後の詳しい流れを確認しましょう。

Q.カナダの治安情報を知りたいです

カナダは一般的に治安が良い国と評価されており、2024年世界平和度指数では世界11位にランクインしています。

しかし、外務省の安全対策基礎データによれば、犯罪発生率は日本の約10倍で、スリや置き引きも報告されています。

カナダの治安を過信しすぎず、以下のような防犯対策を心がけることが大切です。

  • 夜間にひとりで出歩かない
  • 荷物は視界に入る位置に置く
  • 貴重品は身につける
  • 安易に面識のない人を信用しない
  • 犯罪が多い地域を確認しておく

外務省の安全対策ホームページには、在留邦人向けの安全の手引きが掲載されています。トロントなど、地域別の犯罪情勢を作成しているケースもあるため、事前に確認しましょう。

まとめ│カナダのワーキングホリデーの手配ならwarpleにお任せ!

カナダには、日本人が聞き取りやすい英語や国際感覚を養いやすい多国籍な環境、都会の利便性と自然が調和した都市など、多くの魅力があります。

カナダのワーキングホリデーに参加することで、以下のようなメリットを得られるでしょう。

  • 費用を抑えて実践的な英語を学べる
  • 生活や就労を通じて現地の文化や価値観を体験できる
  • 日本から離れてリフレッシュできる
  • フランス語やフランス文化を体験できる

過ごし方は目的次第で大きく変わります。まず「何のためにワーキングホリデーへ行くのか」を明確にし、都市や語学学校を選びましょう。

留学を個人手配できるwarpleなら、語学学校の手配や渡航準備といった事前準備をオンラインで完結できます。まずは気になる語学学校の資料請求や見積もりの取得から始めてみましょう!

カナダの語学学校一覧はこちら>>
カナダについてもっと知りたい方はこちら>>

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