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warple編集部
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「留学に使える奨学金の種類は?」
「奨学金申請のために何から始めれば良い?」
このように悩んでいませんか。
留学は費用がネックになることも少なくありません。しかし、奨学金を上手に活用すれば、経済的な負担を大幅に軽減できます。
本記事では、国や地方自治体、民間団体など、さまざまな団体が提供する奨学金制度の種類と特徴を詳しく解説。情報収集から面接対策まで、奨学金獲得に向けた4つのステップをお伝えします。
自分に合った奨学金を見つける参考にしてください。
留学で使える奨学金の種類
留学に利用できる奨学金には、以下の2種類があります。
- 給付型奨学金(返済不要)
- 貸与型奨学金(返済必要)
ここでは、主要な奨学金の種類と特徴について解説します。
トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム:文部科学省
文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」は、高校生から大学生までを対象とした海外留学支援制度です。
自ら設計した留学プランに基づき、返済不要の奨学金を支給。
奨学金は月額12万円または16万円に加え、留学準備金などのサポートも受けられます。
✓自分で設計する留学プランの例
- グローバルな医師になるための医療体験
- スラム地区の子供へのダンスセラピー
- オペラ歌手を目指しコンクール出場
- 女性の社会進出・女性起業家へのインタビュー
- 日本の業界を再興するための半導体研究
- 障害のある人に向けたダンスプログラムの開発
応募資格は、日本国籍を有し、高校、大学、大学院、高等専門学校、専修学校などに在籍していること。成績や語学力は問われません。
留学先は世界各国から選べます。英語圏だけでなく、フランス語圏、スペイン語圏、ドイツ語圏など、様々な言語圏の大学や語学学校を選択できます。
詳しくは、文部科学省の公式サイトをご覧ください。
第二種奨学金(短期留学):日本学生支援機構(JASSO)
日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(短期留学)は、国内の大学院、大学、短期大学、高等専門学校(4・5年及び専攻科)、専修学校(専門課程)に在籍する学生を対象とした、貸与型の奨学金制度です。
✓第二種奨学金(短期留学)の特徴
- 留学先は短大・大学・大学院などの高等教育機関
- 3ヶ月~1年以内の留学期間
- 大学生は2~12万円/月
- 大学院生は5、8、10、13、15万円/月
- 月額以外に10~50万円の特別増額貸与も可能
- 申請は年間3期(4~7月、8~11月、12~3月)
- 在学中は無利子・卒業後7ヶ月目から返還開始
第二種奨学金(短期留学)のメリットは、比較的利用しやすく、低金利で返還できること。
しかし、貸与額が限られているため留学費用の全額をカバーできない場合があるため注意しましょう。
また、選考基準が厳しく、必ずしも採用されるとは限らないこともデメリットのひとつです。
日本学生支援機構(JASSO)では、第二種奨学金(短期留学)以外にも、様々な留学支援制度を提供しています。ぜひ、自分に合った奨学金を探してみてください。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
日本学生支援機構(JASSO)第二種奨学金(短期留学)制度概要
大学独自の奨学金
留学に利用できる奨学金の名称や支給額、応募資格は大学によって異なります。
奨学金によっては、留学先の大学との提携状況や留学期間、学業成績、語学力などが応募資格や選考基準に影響する場合があります。
✓大学独自の奨学金例
- 慶應義塾大学:派遣交換留学生奨学金、指定寄付奨学金、創立150年記念奨学金
- 早稲田大学:海外留学奨励給付金、留学センター奨学金
- 京都大学:京都大学国際交流奨学金、京都大学基金留学奨学金
- 立命館大学:立命館大学留学奨学金、立命館大学国際教育奨学金
大学独自の奨学金は競争率が高い場合があります。
また、留学先や留学期間が限定されていたり、支給条件を満たし続ける必要があったりするなどの注意点があります。
大学独自の奨学金制度は頻繁に変更されます。所属大学の留学センターに問い合わせたり、大学の公式サイトをチェックしたりして、常に最新の情報を確認するようにしましょう。
地方自治体
地方自治体も、地域の人材育成を目的とした様々な留学奨学金制度を提供しています。
主に居住地や出身地などの条件を満たす学生が対象となりますが、別の都道府県からも応募可能なものもあります。
奨学金名 | 応募資格 | 留学期間 | 支給額 |
山梨県若者海外留学体験人材育成事業 | 県内の高校生など | 6ヶ月~1年 | 50~100万円 |
「埼玉発世界行き」奨学金 | 県内の高校生、大学生、社会人 | 学位取得、1ヶ月以上 | 20~100万円 |
別府市海外留学奨励金 | 市内に3年以上在籍(過去の居住も可) | 24週間以上 | 1回5万円 |
小牧市大学生等海外留学奨学金 | 市内に在住15歳以上~25歳以下語学力基準あり | 3ヶ月~1年 | 月額4~5万円 |
福井県きぼう応援海外留学奨学金 | 県内の高校生 | 1~2年 | 授業料、現地生活費、渡航費などの実費(日常の生活費は対象外) |
地方自治体の奨学金は、留学後の活動報告や地域社会への貢献などが求められる場合もあるので、事前に条件を確認しましょう。
奨学金の情報は、居住地・出身地の自治体のウェブサイトや留学情報サイト、留学フェアなどで入手できます。居住地域や年齢などの応募条件を満たしているなら積極的に応募してみましょう。
民間団体
民間団体が提供する奨学金は、企業や財団などが独自に設立したものが多く、目的や対象者が多岐にわたります。特定の分野や地域を対象としたものや、給付型や貸与型などの様々な種類があります。
奨学金名 | 応募資格 | 留学期間 | 支給額 |
AFS年間派遣プログラム(公益財団法人AFS日本協会) | 高校生、高等専門学校生、専修学校高等課程(1~2年)校長からの推薦など | 約10ヶ月留学地域や期間はAFSが指定 | 20~100万円参加費全額など |
高校留学支援・上廣スカラシップ(公益財団法人YFU日本国際交流財団) | 中学生、高校生、高等専門学校生YFUの選考試験合格者 | 1年間 | 参加費全額 |
ICCグローバルリーダー 高校留学奨学金 | 中学3~高校2年オーストラリア・ビクトリア州メルボルンの公立高校への留学者 | 1年間 | 年間授業料半額 |
IBPグローバル留学奨学金 | 18歳以上の学生 | 6~10ヶ月 | 特待生:参加費・研修費・滞在費免除準特待生:授業料全額免除優待制:研修費一部免除 |
UWC派遣奨学生(公益社団法人ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)日本協会) | 高校2年生校長からの推薦など | 約2年 | 授業料、寮費など(800~1,500万) |
奨学金支給だけでなく留学準備セミナーや交流会など独自のプログラムを提供している団体もあります。
多種多様な民間団体奨学金の中から自分に合ったものを見つけるために、時間をかけて情報収集を行うことが大切です。
外国政府
外国政府奨学金は、留学先の国や地域が自国への留学を促進するために提供する制度で、文化交流や国際理解を深めることを目的としています。
奨学金名 | 応募資格 | 留学期間 | 支給額 |
フルブライト語学アシスタントプログラム(FLTA) | 学士号取得者(見込み含む)英語教師、英語教育に携わる意志のある者TOEFL、IELTSの基準点あり | 9ヶ月間 | 履修科目授業料、給付金、往復旅費の実費、宿舎・食事提供 |
国際学生交流プログラム(Erasmus+) | 交換留学先とErasmus+の協定を結んでいる大学生 | 2~12ヶ月 | 月額135,656~152,613円(800~900ユーロ) |
フィンランドEDUFI奨学金 | 大学院生・博士課程 | 3~12ヶ月 | 月額322,183円(1,900ユーロ) |
*ユーロは169.57円(2024/5/19時点)
奨学金の情報は、留学先の国の在外公館やJASSOの海外留学情報サイト、留学エージェントなどから入手できます。
ただし、外国政府の奨学金は、応募資格や選考基準が厳格だったり、募集時期が限られていたりすることが多いので募集要項を確認しましょう。
留学の奨学金を申請する4つのステップ
初めて留学金を申請する際には、どこから手をつければいいのか、何が必要なのか迷ってしまう方も多いはず。
ここでは、留学奨学金をスムーズに申請するための4つのステップをご紹介します。
ステップ1.情報収集
奨学金申請の第一歩は徹底的な情報収集。様々な種類の留学に対応した奨学金があるため、自分に合ったものを見つけ出すことが重要です。
情報収集の際は、以下の点に注目しましょう。
✓情報収集のチェックポイント
- 奨学金の種類(給付型、貸与型、授業料免除型など)
- 応募資格(国籍、年齢、学歴、語学力など)
- 支給額
- 応募期間(締め切りに注意)
- 選考基準(学業成績、エッセイ、推薦状、面接など)
文部省やJASSO(日本学生支援機構)の公式サイト、大学の国際交流センター・奨学金担当部署、留学エージェントなどから情報を得られます。
日本学生支援機構(JASSO) 奨学金相談サイト
日本学生支援機構(JASSO)海外留学奨学金パンレット
文部科学省 トビタテ!留学JAPAN 奨学金検索
また、奨学金の説明会に参加したり、留学経験のある先輩に話を聞いたりすることで、貴重な情報やアドバイスが得られます。
ステップ2.応募資格・条件を確認
留学の目的に合う奨学金を見つけたら、次のステップは応募資格と条件を細かく確認することです。
奨学金ごとに国籍、年齢、学歴、語学力など様々な条件が設定されています。
✓留学奨学金の応募資格・条件の例
- 国籍
- 年齢
- 学歴・専攻分野
- 語学力
- 成績
- 留学期間
応募資格・条件を満たしていない奨学金に時間を費やすのはもったいないので、まずはしっかりと確認しましょう。
応募資格・条件を満たしていても、必ず奨学金が得られるわけではありません。
奨学金には選考基準があり、学業成績、エッセイ、推薦状、面接などが重視されることが多いです。
応募資格・条件や選考基準は奨学金の募集要項に詳しく記載されており、大学や奨学金団体の公式サイト、奨学金情報サイトなどで確認できます。不明な点は直接問い合わせて確認しましょう。
ステップ3.必要書類を準備
奨学金への応募を決めたなら、次のステップは必要書類の準備です。
提出書類は奨学金によって異なりますが、一般的に以下のものが求められます。
✓奨学金申請に必要な書類の例
- 申請書
- エッセイ
- 推薦状
- 成績証明書
- 卒業証明書・在学証明書
- 語学力証明書
- 健康診断書
- パスポートのコピー
奨学金ごとに所定の様式があります。応募したい奨学金の公式サイトからダウンロードするか、資料請求して入手しましょう。
エッセイが求められている場合は、留学の目的、将来の目標、なぜその奨学金が必要なのかなどを具体的に記述してください。
提出書類、提出方法、提出期限などは、募集要項に詳しく記載されています。
締め切りギリギリに準備を始めると、焦ってしまいミスにつながることも。余裕を持って準備を進めましょう。
ステップ4.面接対策
書類選考を通過した後、面接が行われる奨学金もあります。
面接は留学への熱意や目的意識、将来のビジョンなどを直接アピールできる貴重な機会です。
✓面接対策のポイント
- 募集要項を熟読する
- エッセイや申請書を見直す
- 想定問答集を作る
- 模擬面接で練習する
- 身だしなみを整える
- 笑顔でハキハキ話す
- 時間を守る
この奨学金に応募した理由・留学したい理由を具体的に説明できるように準備しておきましょう。
また、留学先で何を学びたいのか、どのような研究をしたいのか、具体的な計画を説明できるようにすることも大切です。面接官に質問する時間が設けられることもあるので、聞きたいことをまとめておくと良いでしょう。
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