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warple編集部
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「メルボルン留学のメリットとデメリットは?」
「留学費用はどのくらいかかる?」
このように考えていますか。メルボルンは世界有数の住みやすさを誇り、多国籍な環境で生活できる点などが魅力の留学先です。
一方、シドニーやアデレードなどの都市よりも治安が悪く、日本より物価が高いといったデメリットもあります。そこで本記事では、メルボルン留学について以下の内容を解説します。
- メルボルンの基本情報
- メリット・デメリット
- 留学費用
- 事前準備
「メルボルン留学に行くべきか」や「留学準備は何から始めるべきか」が理解できるため、最後までご覧ください。
メルボルンの基本情報
メルボルンは、オーストラリアの南東部にあるビクトリア州の都市です。人口は約531.6万人で、シドニーと並びオーストラリア最大級の規模を誇ります。幅広い国籍の方が入り混じる国際性の高さも特徴です。有名な観光地やイベントは以下の通りです。
- フリンダースストリート駅
- ビクトリア州立図書館
- セントパトリック大聖堂
- 王立展示館とカールトン庭園
- 全豪オープン・テニス
- F1オーストラリアGP
また、世界で最も住みやすい都市に選ばれた実績もあり、2023年時点で18,668名の日本人が在留(*1)しています。(世界第12位)公用語は英語で、留学先としても人気です。
主な宗教はキリスト教ですが、オーストラリア全体の約39%は無宗教という結果(*2)もあります。加えて、日本とは+1時間(サマータイム:+2時間)の時差があります。
項目 | メルボルンの特徴 |
国名 | オーストラリア連邦 |
立地 | オーストラリア南東部 ビクトリア州の都市 |
公用語 | 英語 |
人口 | 約531.6万人 |
面積 | 約9,900km² |
通貨 | 豪ドル |
宗教 | 主にキリスト教 |
日本との時差 | +1時間(サマータイム:+2時間) |
*2 Cultural diversity: Census, 2021 | Australian Bureau of Statistics
メルボルン留学のメリット6選
メルボルンには、留学先としての魅力が複数あります。ここでは、メルボルン留学のメリットを6つ解説します。
多国籍な環境で生活できる
世界中から人が集まるメルボルンでは、多国籍な環境で留学生活を送れます。2021年の国勢調査によれば、メルボルン都市圏に住む方の出生国の割合は以下の通りです。
出生国(上位の回答) | 割合 |
オーストラリア | 59.9% |
インド | 4.9% |
中国 | 3.4% |
イングランド | 2.7% |
ベトナム | 1.8% |
ニュージーランド | 1.7% |
40.1%が国外出身者で、オーストラリア全体(33.1%)よりも多国籍な環境です。語学学校「Greenwich College」の国際比率も紹介します。
国籍 | 割合 |
ラテンアメリカ | 36% |
北アジア | 31% |
ヨーロッパ | 24% |
東南アジア | 9% |
多国籍な環境で生活すれば、幅広い文化や価値観を体験できます。結果として進路選択の幅が広がったり、就職活動時の強みとなったりするでしょう。
世界有数の住みやすさ
メルボルンは世界有数の住みやすさを誇る都市です。イギリスのエコノミスト誌「世界の住みやすい都市ランキング」では、2023年に3位を獲得しています。本調査は、以下の5つのカテゴリを30項目に分けて評価されます。
- 安定性(主に治安)
- 医療(医療機関の質や医薬品の入手可能性 など)
- 文化・環境(気候や社会的制約、商品・サービス など)
- 教育(民間教育の質や公的教育指数 など)
- インフラ(交通や水供給、電気通信 など)
メルボルンは同調査で7年連続1位となった実績もあり、教育や医療、インフラなどを含め総合的に住みやすい都市と言えるでしょう。
教育水準が高い
メルボルンは、イギリスの大学評価機関「QS」の「ベスト学生都市ランキング2024」で4位を獲得しています。また、以下のような有名大学も存在します。
- メルボルン大学
- モナッシュ大学
- ビクトリア大学
- ディーキン大学
語学学校と提携している大学もあり、英語力を身に付けた後に専門的な学問を学ぶ計画も立てやすいです。「TAFE(*)」もあるので、専門留学を目指したい方にもおすすめです。
* TAFE : オーストラリア州立の職業訓練専門学校
カフェ文化やアート、スポーツイベントを楽しめる
メルボルンはカフェ文化やアート文化が栄えています。街を歩くと至る所にカフェがあり、バリスタの取得を目的とした留学も人気です。
また、ストリートアートも溢れていて「ビクトリア国立美術館」や「オーストラリア現代美術センター」といった美術館や「アテネウム シアター」などの劇場もあります。
さらに、以下のようなスポーツイベントが開催されている点も魅力です。
- 全豪オープン・テニス
- メルボルン・カップ・カーニバル
- メルボルン・マラソン・フェスティバル
- F1オーストラリアGP
独特の文化や雰囲気、有名なイベントを体験できれば、留学中の思い出となるでしょう。
四季があり過ごしやすい気候
四季があり過ごしやすい気候である点もメルボルンの魅力です。夏季の平均最高気温は東京都よりも低く、冬季の平均最低気温は東京都よりも高いです。春には自然を感じられ、秋には紅葉も楽しめますまた、シドニーと比較して降雨量も少ない傾向にある点も特徴です。
ただし、天気が変わりやすいので、傘を持ち歩いたり、重ね着をするなどの準備は必要です。
参考:メルボルンの気候 – オーストラリア政府観光局
参考:東京都 東京の気温、降水量、観測所情報
アルバイトができる
学生ビザでアルバイトができる点もメルボルンの魅力です。アルバイトを行えば、現地での生活費を賄うことができます。オーストラリアは世界最高水準の時給(約2,409円(*))を誇り、週20時間の就労でも約48,186円を稼げます。
また、実践的に英語にも触れられるので、語学力も成長するでしょう。ただし、学生ビザでは2週間で48時間を超える就労ができないため要注意です。
* 1豪ドル=99.97円(2024/7/25時点のレート)で計算
メルボルン留学のデメリット4選
豊富な魅力を有するメルボルン留学ですが、いくつか注意点もあります。ここでは、メルボルン留学のデメリットを4つ解説します。
オーストラリアの他の都市よりも治安が悪い
メルボルンの治安は、オーストラリアの他の主要都市よりも悪いです。世界の各都市の安全指数を調査した結果を紹介します。
都市名 | 安全指数 | 順位(311都市中) |
メルボルン | 56.3 | 149位 |
キャンベラ | 73.6 | 44位 |
アデレード | 67.7 | 83位 |
シドニー | 65.9 | 93位 |
ブリスベン | 63.3 | 104位 |
パース | 58.3 | 137位 |
ゴールドコースト | 53.1 | 172位 |
東京 | 76.0 | 24位 |
ニューヨーク | 49.2 | 196位 |
ロンドン | 45.4 | 225位 |
また、メルボルン郊外での空き巣被害が増加傾向にあるという情報(*)もあります。留学時は十分な安全対策や防犯意識が必要です。
* オーストラリア 安全対策基礎データ
日本よりも物価が高い
メルボルンは日本よりも物価が高いです。生活費指数と家賃指数を調査した結果を紹介します。
生活費指数 | 家賃指数 | |
メルボルン | 67.8 | 36.1 |
東京 | 51.9 | 27.0 |
東京の1.3倍強の生活費や家賃が必要な計算です。留学中の生活費が高額になる可能性があるので、以下のような対策が必要です。
- 十分な留学資金の準備
- 生活費の節約
- 現地でのアルバイト
日本人が多い
メルボルン都市圏には2023年時点で日本人が18,668名在留(*)しています。世界の都市で第12位となる人数で、オーストラリア内ではシドニー都市圏に次いで2番目に多いです。
そのため、完全に日本人とは切り離して生活することは難しい可能性があります。日本語を一切使いたくない場合は、日本人と出会っても意識的に距離を取るなどの対策が必要です。
* 外務省領事局政策課「海外在留邦人数調査統計 令和5年(2023年)10月1日現在」
必ずしもアルバイトが見つかるとは限らない
メルボルンは学生ビザでも就労できますが、必ずしもアルバイトが見つかるとは限りません。現在はオーストラリアへのワーキングホリデーが注目を浴びており、求人1人に対して50人が殺到した例もあるようです。特に英語力が低い場合は、なかなかアルバイトが決まらない可能性があります。
現地でのアルバイトを希望していても、数ヶ月生活できる資金を用意することがおすすめです。
参考:「日本人はいらない」豪州ワーホリ利用者の惨状「求人1人に50人殺到」「ホームレス化」「“夜の世界”に踏み込む女性も」
メルボルン留学の総費用・内訳
メルボルン留学における期間別の費用の目安は以下の通りです。
費用内訳*1 | 1ヵ月間 | 3ヵ月間 | 6ヵ月間 | 1年間 |
パスポート申請費*2 | 11,000~16,000円 | 11,000~16,000円 | 11,000~16,000円 | 11,000~16,000円 |
ビザ申請費 | 1,996円(ETAS) | 1,996円(ETAS) | 159,952円(学生ビザ) | 159,952円(学生ビザ) |
校納金(登録料・授業料など)*3 | 195,965円 | 505,367円 | 969,645円 | 1,881,773円 |
滞在費・食費*4 | 222,393円 | 608,135円 | 1,186,748円 | 2,343,974円 |
渡航費(往復)*5 | 84,351~112,919円 | 92,777~120,278円 | 91,032~100,220円 | 84,313~122,185円 |
留学保険料*6 | 5,298円 | 16,295円 | 32,690円 | 65,180円 |
総額 | 521,003~554,571円 | 1,235,570~1,268,071円 | 2,451,067~2,465,255円 | 4,546,192~4,589,064円 |
*2 新規取得の場合
*3 ILSCメルボルン(General English/Full Time Programs-Afternoon/2024/7/25時点)の例
*4 ホームステイ(2食付き/管理費込み)+昼食(A$10/1食)の例
*5 Trip.com(2024/7/25時点の料金)における7~3月の最安値の平均を基に算出
*6 OSHCのみに加入した場合
この他にも現地での交通費や通信費も発生します。また、留学費用は以下のような要素によって変動します。
- 語学学校のコース
- 滞在方法
- 食生活
- 渡航時期
- 留学エージェントの費用
留学費用を抑えたい方は、以下のような方法も検討しましょう。
- 留学に慣れてきたらシェアハウスに切り替える
- 昼食を自炊する
- 留学を個人手配で行う
- 航空券が安い時期に留学
メルボルン留学の事前準備6選
メルボルン留学の準備には一定の時間を要するため、逆算して手続きを進めましょう。ここでは、メルボルン留学の事前準備を6つ紹介します。
留学時期・留学期間の決定
まずは留学時期や期間を決定します。語学留学では、48.9%の方が3ヶ月未満の短期留学を選んでいます(*)。短期留学であれば、休学せずに春休みや夏休みなどを利用して留学しやすいです。また社会人の場合でも、ゴールデンウィークと有休を使えば十分に留学できます。
一方、長期留学でおすすめの時期は、大学2年もしくは3年次です。留学の目的や形態、就職活動の時期などを踏まえて決定しましょう。
中には「短期留学は意味がない?」と考える方もいますが、目的意識が明確なら十分に価値のある経験となります。
しかし、現地で過ごせる期間が短い分、注意点もあります。短期留学のメリットや注意点は「短期留学の費用・魅力は?注意点や準備、人気の国も紹介」で解説しているため、ご覧ください。
* 平成30年度「海外留学経験者追跡調査」
語学学校・宿泊先の手配
以下のような点を踏まえて語学学校を選択しましょう。
- 学習環境
- 生活環境
- 学べる内容
- 友人を作れる環境か
詳しくは「語学学校の確実な選び方|経験者の意見・満足度を基に徹底解説」をご覧ください。また、宿泊先は語学学校が代わりに手配する形式が一般的です。
✓宿泊先の例
- ホームステイ
- 学生寮
- ホテル
- ルームシェア
最初はホームステイや学生寮を選択して、メルボルンの生活に慣れたらルームシェアに切り替える方が多いです。ルームシェアであれば、現地での生活費を抑えやすいです。宿泊先の形態によって特徴や費用が異なるので、目的や予算に合わせて選んでください。また、語学学校を手配する方法は、大きく以下の2つです。
- 留学エージェントの活用
- 個人手配
留学エージェントの活用は手数料がかかりますが、渡航準備や現地でのサポートを受けられる点がメリットです。一方で個人手配なら、費用を抑えて幅広い選択肢から留学の計画を立てられます。難しいというイメージを持つ方もいますが、留学先や語学学校が明確であれば十分に個人でも手続きができます。詳しくは「留学は個人手配できる!留学までの流れと注意点を解説」で解説しているので、ご覧ください。
パスポート・ビザの申請
現在パスポートを保有していない場合は、各都道府県のパスポートセンターで発行手続きを行います。また、メルボルン留学では、目的や期間に応じたビザの取得が必要です。
✓メルボルン留学で必要なビザ
- ETAS(電子渡航許可):3ヶ月以内の短期留学の場合
- 学生ビザ:3ヶ月超の留学の場合(最長5年)
- ワーキングホリデービザ:ワーキングホリデーが目的の場合
学生ビザの申請では、以下のような内容を150語以内の英文で記載する「Genuine Student (GS)」の作成が必要です。
- 現在の状況(家族や雇用、経済状況との繋がりなど)
- 学校のコースや、留学先としてオーストラリアを選んだ理由
- 選んだコースで学ぶメリット
- オーストラリアでの学習歴
確実にビザの申請に通過するためにも、明確な目的意識や、審査担当者にわかりやすく伝える英語力が必要です。ビザについては「留学に必要なビザまとめ|国ごとに種類・準備物をわかりやすく解説」でも解説しています。
航空券の手配
ビザの取得を終えたら、航空券の手配を行いましょう。航空券の取得方法は、大きく以下の4つです。
- 航空券の比較サイト
- 航空会社の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の店舗
航空券の費用を節約したい方は以下の点に着目しましょう。
- 渡航時期
- 航空会社
- 航空券の種類
航空券の種類や取得方法は「留学の航空券の手配は簡単!購入方法・種類をわかりやすく解説」で解説しています。
留学保険への加入
留学保険とは、現地での病気やケガなどに備える保険です。メルボルンに学生ビザで留学する場合、オーストラリアの学生保険である「OSHC」への加入が必須です。OSHCでは、医療費や救急車の利用費などが補償されます。
ただし、歯科治療や眼科治療などは補償外で、緊急一時帰国や生活用動産補償といった特約もありません。不安な方は、歯科治療などが補償範囲の「OSHC Extras」や、日本の民間保険への追加加入も検討しましょう。
また、ETASやワーキングホリデービザで留学する場合も、基本的には留学保険への加入がおすすめです。留学保険については「留学保険への加入は必須?費用・相場や選び方もわかりやすく解説」で詳しく解説しています。
基礎的な英語力の習得
語学留学では、最初から高度な英語力は不要です。実際に留学した方が留学前に語学力を自己評価した調査結果を紹介します。
留学前の語学レベル | 割合 |
入門レベル | 34.1% |
初級レベル | 41.9% |
中級レベル | 21.8% |
上級レベル | 2.1% |
76%の方が「入門レベル」もしくは「初級レベル」と評価しています。
ただ、留学前に基礎的な英語力を習得すれば、英語に耳が慣れやすく、積極的に話す意識も生まれるので、学習効率が向上します。基本的なコミュニケーションを取れれば、アルバイトも見つけやすくなるでしょう。海外の友人が増え、思い出や自信にも繋がるはずです。
まとめ
本記事では、メルボルン留学のメリット・デメリットや費用、事前準備を解説しました。メルボルンは、多国籍な環境で世界有数の住みやすさを誇る都市です。留学中は高い教育水準の中で生活でき、カフェ文化やスポーツイベント、アルバイトなども経験できます。
しかし、他の都市と比較した際の治安の悪さや物価の高さといった注意点もあります。この記事を参考にして「メルボルン留学に行くべきか」を判断してください。また、留学準備の方法は大きく以下の2つです。
- 留学エージェントへの依頼
- 個人手配
特に、費用を抑えて留学したい方や、幅広い選択肢から計画を立てたい方は個人手配がおすすめです。留学を個人手配できる「warple」なら、語学学校の手配や渡航準備をオンラインで完結できるので、ぜひ確認してみてください。
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