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warple編集部
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「アイルランド留学の特徴は?」
「どのくらいの費用がかかる?」
このように考えていますか。
アイルランドは、治安が良く、穏やかな環境の中で英語を学べるヨーロッパの島国です。アイルランドに留学する方は多くなく、イギリスやアメリカなどの代表的な英語圏と比べて費用も抑えられるため、留学におすすめの穴場国といえます。
ただし、日本からの直行便がないことや、都市部のような利便性に乏しい面があるため、注意が必要です。留学に適した都市も複数存在するため、事前に情報収集を行うことが大切です。
そこで本記事では、アイルランド留学について以下の内容を解説します。
- 基本情報
- メリット・デメリット
- 留学費用
- 事前準備
- 留学におすすめの都市
「アイルランド留学は本当に自分に合っているのか」や「どんな事前準備が必要なのか」といった疑問が解消されますので、ぜひ最後までご覧ください。
アイルランドの基本情報
アイルランドは、人口約515万人が暮らすヨーロッパの島国です。面積は約70,300㎢(北海道の約84%)で、人口は日本の約23分の1程度です。
EU内で英語を公用語とする数少ない国のひとつであり、首都ダブリンには多くの語学学校が集まっています。イギリスやアメリカなどの主要な英語圏と比べて留学費用を抑えやすく、日本人留学生が少ないため、留学の穴場国といえるでしょう。
また、2024年世界平和指数で世界2位に選出された実績があります。コンパクトな街並みの都市が多いため、初めての留学でも安心して英語を学べるはずです。
代表的な観光地の例
- ボイン渓谷
- シュケリッグ・ヴィヒル
- ダブリン城
- 聖パトリック大聖堂
- トリニティ・カレッジ図書館
項目 | アイルランドの特徴 |
立地 | ヨーロッパに浮かぶ島国 |
首都 | ダブリン |
人口(*1) | 約515万人(2022年) |
面積 | 70,300㎢ |
公用語 | アイルランド語(ゲール語)英語 |
通貨 | ユーロ |
宗教(*1) | カトリック:約69%(2022年) |
気候(ダブリン) | 日本と比較して冷涼(年間平均気温10度程度)一日の中で天気が変わりやすい |
日本との時差 | サマータイム:-8時間冬時間:-9時間 |
物価(ダブリン)(*2) | 日本の約1.27倍(生活費指数) |
国民性 | 温厚でフレンドリー |
留学先としての特徴 | 英語圏でありながら日本人留学生が少ない落ち着いた環境で勉強しやすい |
留学時のビザ | 留学期間3ヶ月未満:取得不要留学期間3ヶ月以上:学生ビザ+居住許可の取得 |
*2 Cost of Living Index 2025
アイルランド留学の8つのメリット
アイルランドは、他の英語圏とは異なる魅力を多く備えた留学先です。ここでは、アイルランド留学の8つのメリットを解説します。
1.日本人留学生が少ない
一般社団法人海外留学協議会の「日本人留学生調査2023」によると、アイルランドを留学先に選ぶ方は全体の0.6%です。また、2024年の在留邦人数は3,126名(*)と、アメリカの132分の1程度です。
アイルランドでは周りに日本人が少ないため、必然的に日本語を使う機会が減少し、英語漬けの日々を送りやすくなります。また、まだ多くの人が選んでいない留学先だからこそ、自分だけの特別な体験が得られるでしょう。
2.治安が良い
アイルランドは、2024年世界平和指数で世界2位に選ばれています。世界平和指数の評価項目には、社会の安全や安心、国際紛争・軍事化のレベルがあり、世界的にも治安が良い国と判断できます。
海外生活に慣れていない方でも、比較的安心して留学生活を送れるでしょう。
しかし、外務省の安全対策基礎データによると、繁華街や観光地を中心に、窃盗や外国人に対する暴行などの犯罪が発生しているようです。アイルランドの治安を過信しすぎず、以下のような防犯対策を心がけましょう。
- 目立つ格好で出歩かない
- 夜間にひとりで繁華街や裏通りに足を運ばない
- 通学ルートを定期的に変更する
- 防犯対策が整った物件に住む
- 緊急時の連絡先を備えておく
事前に安全の手引きを確認し、犯罪の傾向や対策、緊急事態への対応を把握することも重要です。
3.学生ビザでアルバイトができる
アイルランドは、以下の要件を満たせば、留学生でも週20時間または週40時間(*)までアルバイトが可能です。
- アイルランド政府が認定した教育機関に通う
- フルタイム(週15時間以上)で就学する
- 25週間以上のコースに登録する
アイルランドの最低賃金は、20歳以上で約2,174円(*2)と日本より高額であり、収入は現地での生活費や交際費などに充てられます。さらに、アルバイトを通じて現地の英語に触れることで、実用的な英語力やコミュニケーション能力の向上に繋がるでしょう。
日本語対応の求人情報サイト「MixB」では、ダブリンを中心に、留学生向けの多様なアルバイトが掲載されています。
- ホテルスタッフ
- 飲食店スタッフ
- 販売スタッフ
- 旅行予約サイトのカスタマーサポート
- SNS関連のチャットサポート
語学力に自信がある場合、現地の求人サイトや直接応募を活用する選択肢もあります。
*1 6〜9月または12月15日〜1月15日の期間中
*2 1ユーロ=161.06円(2025/4/3時点のレート)で換算
4.ヨーロッパ文化や旅行を楽しみやすい
アイルランドは、ヨーロッパ文化や旅行を楽しみやすい環境にあります。
アイルランドの語学学校には、ヨーロッパ各国から多くの留学生が集まっています。たとえば、CESダブリン校の国籍比率は、以下の通りです。
- イタリア:16%
- サウジアラビア:10%
- 韓国:9%
- スペイン:8%
- スイス:7%
- 日本:6%
- フランス:6%
- ブラジル:5%
- オーストリア:5%
- トルコ:5%
- ロシア:4%
- ポーランド:3%
- チェコ:2%
- その他:15%
授業や課外活動を通じてヨーロッパの文化や価値観を体感できたり、世界中に友人を作れたりするでしょう。
さらに、アイルランドはヨーロッパ旅行の拠点としても優れています。ライアンエアーを含む格安航空会社があり、通貨はユーロで統一されており、多くの国へはビザなしでスムーズに渡航できます。
そのため、アイルランドだけでなく、ヨーロッパ各国に興味がある方にも最適です。
ただし、アイルランドはシェンゲン協定の加盟国ではないため、入国時は審査が実施される点に留意してください。
5.落ち着いた環境で勉強できる
アイルランドには都会的な誘惑が少なく、自然豊かな環境で勉強に集中できます。落ち着いた環境でじっくりと英語を学びたい方に適しています。
首都ダブリンは都会的な魅力と落ち着いた雰囲気が調和した都市です。快適さと落ち着きを兼ね備えた都市に留学したい方におすすめです。
また、コークやリムリックなどの都市は、コンパクトな街並みとなっています。中心部には徒歩で移動できるため、初めての海外生活でも住みやすいでしょう。
6.IT企業の欧州拠点が集まっている
アイルランドはGoogleやFacebook、Amazonなど、世界的なIT企業の欧州拠点が集まる経済成長国です。これらの企業が主催するインターンシップやイベントなどに参加すれば、最先端の技術やビジネスに触れる貴重な機会となります。
将来的なキャリアパスが広がったり、就職活動時の強みとなったりするでしょう。
7.ユニークな文化体験ができる
アイルランドならではのユニークな文化体験を通して、異文化理解を深めることができます。
アイルランドの文化体験の例
- ハロウィン(発祥地)
- セント・パトリックデー
- ケルト文化
- アイリッシュパブ
- アイリッシュ音楽
アイルランド独自の文化を体験することで、異文化理解が深まり、価値観が広がるきっかけとなるでしょう。現地住民とのコミュニケーションを通じて、実践的な語学力の習得にも繋がるはずです。
8.自然や歴史的な観光地を楽しめる
アイルランドには歴史的な観光地が多く存在します。
代表的な観光地の例
- 聖パトリック大聖堂
- ダブリン城
- トリニティ・カレッジ図書館
- ニューグレンジ
- ジャイアンツ・コーズウェイ
- 国立考古学・歴史博物館
アイルランドの歴史や文化を肌で感じられ、留学生活中の思い出にもなるでしょう。
アイルランド留学の6つのデメリット
さまざまな魅力があるアイルランド留学ですが、いくつかの注意点もあります。ここでは、6つのデメリットを解説します。
1.日本からの直行便がない
アイルランドには日本からの直行便がありません。ロンドンやドバイ、パリ、イスタンブールなどの都市で乗り継ぎが必要です。
乗り継ぎがあると直行便よりも移動時間が増え、慣れていない場合は不安を感じるかもしれません。スムーズに留学生活を始めるためには、以下のような対策が求められます。
- 時間に余裕を持って行動する
- 乗り継ぎの流れを確認する
- 各航空会社の乗り継ぎサポートを活用する
2.アイルランド固有の英語表現や発音がある
アイルランド英語の発音は北アメリカ英語に類似しており、生活用語はイギリス英語の語彙が多く使われます。
しかし、アイルランド特有の発音や表現も多いです。たとえば、「元気です」という表現は、fineではなくgrandがよく使われます(*)。また、luckの「u」発音が「/ʌ/(ア)」ではなく、「/ʊ/(ウ/オ)」のように聞こえる(*)といった特徴もあります。
固有の表現や発音に慣れるまでは戸惑うかもしれません。事前に東京外国語大学言語モジュールなどを活用し、発音や語彙の特徴を確認しておきましょう。
* 東外大言語モジュールtop|英語|アイルランド英語|会話|教室用
3.天候が不安定
アイルランドは海流の影響を受けやすいことから、「一日の中に四季がある」といわれるほど天候が変わりやすく、雨も多いです。また、樺太と同緯度に位置するため、日本よりも冷涼な気候にあります。
そのため、通学や観光の際は防寒具や雨具、重ね着できる服装を用意して外出するなどの対策が必要です。
4.留学費用が安くはない
アイルランドは、イギリスやアメリカなどの主要な英語圏と比較すると費用を抑えて留学できますが、群を抜いて安いわけではありません。代表的な英語圏の留学費用の目安は、以下の通りです。
留学先 | 留学費用の目安(3ヶ月) |
アイルランド(ダブリン) | 1,507,281~1,563,559円 |
アメリカ(ニューヨーク)(*1) | 2,053,089~2,081,641円 |
イギリス(ロンドン)(*2) | 1,608,354~1,800,125円 |
カナダ(トロント)(*3) | 1,343,298~1,481,228円 |
オーストラリア(シドニー)(*4) | 1,022,949~1,086,479円 |
ニュージーランド(オークランド)(*5) | 1,192,142~1,232,480円 |
フィリピン(セブ)(*6) | 827,589~1,003,899円 |
*2 イギリス留学費用は高い?4都市を期間別(1ヶ月~1年)に徹底比較!
*3 カナダ留学費用|人気5都市・期間別の費用内訳を徹底解説
*4 オーストラリア留学 期間別の費用(2週間~1年)|節約方法も解説
*5 ニュージーランド留学のメリット・デメリットとは│費用や人気都市も解説
*6 フィリピン留学費用の目安は?期間別の内訳と5つの節約法を解説
費用を抑えて留学したい方は、他の国も視野に入れましょう。
また、首都であるダブリンは家賃が高額であり、住居探しに時間がかかる可能性があります。賃貸物件の月額賃料の目安は、以下の通りです。
東京 | ダブリン | |
中心部のアパート(1ベッドルーム) | 175,200円 | 328,107円 |
郊外のアパート(1ベッドルーム) | 91,116円 | 282,339円 |
賃貸物件に滞在する場合、渡航前に仮宿を手配し、現地でシェアハウスを探すなどの対策が求められます。初めての方は、学生寮やホームステイでの滞在から始めるのが安心です。
5.都会的な遊びが少ない
都市にもよりますが、アイルランドには大規模なショッピングモールやテーマパークといった都会的な遊びは少ない傾向があります。
都会的な刺激を求める場合は、首都ダブリンへの留学や、ヨーロッパ諸国への旅行を計画すると良いでしょう。
また、ダブリン以外の地域では、交通網が発達していない場合があります。徒歩でも移動できるコンパクトな街が多いため、極端に不便を感じることは少ないはずですが、事前に交通手段を確認しましょう。
6.日本人との繋がりを持ちにくい
日本人が少ないアイルランドの環境には、集中的に英語を学べる魅力がありますが、日本語のサポートや日本人同士の助け合いを得づらいという側面もあります。また、周りに日本人が少ないと、心細さを感じるかもしれません。
主要な留学先と比較して情報も限られているため、以下のような対策が重要です。
- 日本人スタッフが在籍している語学学校を選ぶ
- 日本人コミュニティサイトで情報収集を行う
- アイルランド留学の体験談を調べる
- 現地サポートを受けられる留学エージェントを活用する
アイルランド留学の費用の目安【1ヶ月~1年間】
主都ダブリン(CESダブリン校)を例に挙げると、アイルランド留学の費用の目安は、以下の通りです。
費用内訳(*1) | 1ヶ月間 | 3ヶ月間 | 6ヶ月間 | 1年間 |
パスポート申請費 | 0~16,000円 | |||
ビザ申請費(*2) | 0円 | 0円 | 9,664~16,106円 | 9,664~16,106円 |
居住許可申請費(*2) | 0円 | 0円 | 48,318円 | 48,318円 |
渡航費(*3) | 139,252~158,227円 | 133,882~174,160円 | 141,465~154,471円 | 125,624~181,093円 |
校納金(*4) | 251,737円 | 619,759円 | 1,132,735円 | 2,158,687円 |
滞在費(*5) | 194,077円 | 599,949円 | 1,186,207円 | 2,358,724円 |
留学保険料(*6) | 30,010円(9T4) | 63,340円(8P3) | 143,180円(TP3) | 275,810円(TP3) |
生活費(*7) | 30,117円 | 90,351円 | 180,702円 | 361,404円 |
総額 | 645,193~680,168円 | 1,507,281~1,563,559円 | 2,842,271~2,877,719円 | 5,338,231~5,416,142円 |
*2 滞在期間が3ヶ月未満の場合は不要
*3 Trip.com(2025/4/3時点の料金)における4~10月の最安値の平均を基準に算出
*4 CESダブリン校(Standard General English)の例(入学金+授業料+教材費+銀行手数料)
*5 CESダブリン校(ホームステイ)の例(手配料+宿泊費+食費(平日2食/土日3食))
*6 AGI損保 留学保険の例(カッコ内はプラン名)
*7 TU Dublin Cost of Living Guide 2024/25(交通費/通信費/被服費/医療費/交際費等)
留学期間が3ヶ月未満であれば、ビザと居住許可の取得は不要です。また、留学費用は以下のような要素で変動します。
- 為替レート
- 語学学校
- コースの内容
- 航空券の種類・渡航日
- 滞在方法
- 現地での食生活
- 観光の楽しみ方
- 留学の手配方法
アイルランド留学の費用について詳しくは「アイルランド留学の費用の目安は?期間別の内訳や7つの節約方法も解説」をご覧ください。
アイルランド留学の9つの事前準備
ここでは、アイルランド留学に向けた9つの事前準備を解説します。時間がかかる準備もあるため、渡航日から逆算して計画的に進めましょう。
1.目的・留学先の明確化
留学の目的を明確にし、「アイルランドは最適な留学先か」や「目的を達成できる都市はどこか」を判断しましょう。
留学の目的に適した都市の選び方の例
- 英語力を効率的に伸ばすために幅広い選択肢から語学学校を選びたい→ダブリン
- アイルランドの文化や歴史を体感したい→ゴールウェイ
- アイルランドの芸術や音楽を体験したい→コーク
また、留学エージェントを活用する場合、現地オフィスがある都市がおすすめです。現地オフィスが近くにあれば、トラブル時や生活上のサポートを受けられます。
2.留学期間・留学時期の決定
留学期間は、大きく長期留学と短期留学に分けられます。
主なメリット | 主なデメリット | |
長期留学(6ヶ月~1年間など) | ・英語をじっくりと勉強できる・観光や文化体験を満喫できる | ・休学や休職が必要な場合がある・費用が高額 |
短期留学(1~3ヶ月など) | ・費用を抑えられる・休学や休職せずに留学しやすい・ビザの取得が不要 | ・英語に触れられる時間が短い・観光や文化体験をし足りない可能性がある |
「短期留学に意味はあるの?」と不安になる方もいますが、明確な目的と計画があれば、限られた期間でも確かな成果が得られます。詳しくは「短期留学の費用・魅力は?注意点や準備、人気の国も紹介」をご覧ください。
また、留学時期は大きくハイシーズンとオフシーズンに分けられます。アイルランドは、一般的に6〜9月がハイシーズンといわれており、9〜11月も比較的人気の留学時期です。
主なメリット | 主なデメリット | |
ハイシーズン | ・夏季休暇を使って留学しやすい・観光やアクティビティを楽しみやすい | ・航空券が高額な傾向がある・観光地が混雑する可能性がある |
オフシーズン | ・航空券が安価な傾向がある・周りに留学生が少なく、じっくりと勉強できる可能性がある | 観光やアクティビティを楽しみにくい気候 |
個々の生活や目的、予算に合わせて選択しましょう。
3.語学学校・滞在先の手配
留学の目的に合わせて自分に合った語学学校を選びましょう。
留学の目的と語学学校の選び方の例
- 世界中の友人を作りたい→国籍比率のバランスが良い語学学校
- 英語力を確実に伸ばしたい→集中的に英語を学べるコースがある語学学校
- サポートを受けながら安心して勉強したい→日本人スタッフが在籍している語学学校
各語学学校で学習環境やサポート体制、課外活動の内容などが異なるため、公式サイトや資料請求などで情報収集を行いましょう。
また、アイルランド留学の滞在先には、以下のような選択肢があります。
- ホームステイ
- 学生寮
- ルームシェア
- 賃貸アパート
- ホテル
最初は、語学学校を通じてホームステイや学生寮を手配するのが一般的です。現地での生活に慣れた段階で、ルームシェアや賃貸アパートに切り替える方もいます。
ルームシェアや賃貸アパートは、「MixB」といったコミュニティサイトや、知り合いや学校からの紹介、現地の不動産サービスなどで見つける方法が一般的です。
賃貸物件を借りる場合、治安やセキュリティに問題ない地域・物件を選ぶことが大切です。詳しくは、アイルランドの安全の手引きをご覧ください。不安な方は、留学エージェントの手配サービスやwarpleのサポートの活用などを検討しましょう。
加えて、留学初日の宿を確実に確保することが大切です。初日から語学学校の学生寮やホームステイに滞在できれば理想ですが、難しい場合は事前にホテルを予約しましょう。現地に到着してからでは、確実にホテルが見つかるとは限らないため要注意です。
語学学校や滞在先を手配する方法は、大きく以下の2つです。
- 留学エージェントの活用
- 個人手配
個人手配であれば、費用を抑えながら自分に合った語学学校や宿泊先を自由に選べます。詳しくは「留学は個人手配できる!留学までの流れと注意点を解説」をご覧ください。
4.パスポート・ビザの手配
現在パスポートを保有していない場合、各都道府県のパスポートセンターで発行手続きが必要です。パスポートの残存期間が滞在期間+6ヶ月未満の場合も入国できない恐れがあるため、更新手続きを行いましょう。
また、アイルランドの学生ビザは、留学期間によって取得の要否が異なります。
留学期間とビザ取得の要否
- 3ヶ月未満:ビザの取得は不要
- 3ヶ月以上:学生ビザの取得が必要(現地で滞在許可の取得も必要)
アイルランドの学生ビザは、シングルエントリーとマルチエントリーに分けられます。
- シングルエントリー:アイルランドへの入国が一度だけ認められるビザ
- マルチエントリー:有効期間中であれば何度でも出入国できるビザ
留学中にアイルランド国外へ出国する予定がある場合は、マルチエントリービザを取得しましょう。
アイルランドの学生ビザは、駐日アイルランド大使館のオンライン申請フォームから申請可能です。
なお、アイルランドではワーキングホリデー制度も提供されています。ワーキングホリデー制度で留学する場合は、ワーキングホリデービザの取得が必要です。
5.航空券の手配
ビザの取得が完了した段階で、航空券を手配しましょう。先に航空券を手配してしまうと、万が一ビザの発行が遅れた際に、航空券の変更やキャンセルが必要となる恐れがあります。
航空券の手配方法は、大きく以下の4つです。
- 航空券の比較サイト
- 航空会社の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の公式サイト
- 旅行会社・旅行代理店の店舗
日本からアイルランドに留学する際は、飛行機の乗り継ぎが必要です。最短かつ最小の乗り継ぎでアイルランドに向かうのなら、ロンドンやパリといったヨーロッパ諸国での乗り継ぎが一般的です。しかし、ソウルや上海などを経由し、複数回乗り継いだ方が航空券が安価になるケースがあります。
利便性や予算などの優先順位を明確にすれば、航空券を選びやすくなります。不安な方は旅行会社・旅行代理店の店舗に足を運び、専門家に相談することをおすすめします。
また、航空券の料金を抑えたい方は、早期予約や学生割引の利用、航空券の比較サイトの活用などを検討しましょう。
6.留学保険への加入
アイルランドの学生ビザを取得する場合、民間の医療保険への加入が必須です。3ヶ月未満の留学ではビザが不要ですが、現地では日本の医療保険が使えないため、留学保険への加入を推奨します。
留学保険は語学学校経由で手配できる場合がありますが、補償内容はそれぞれ異なります。特に「緊急一時帰国費用」や「個人賠償責任」といった特約が付帯しないケースが多いため、不安な方は特約に加入できる民間の留学保険に加入しましょう。
中には「クレジットカードの海外旅行保険で問題ない?」と考える方もいますが、クレジットカード付帯の保険は、保障額や補償範囲が不十分なケースが多いです。保険適用の条件が厳しめで、事故対応にも時間がかかる傾向があるため、基本的にはおすすめしません。
なお、アイルランドの医療制度として「GP登録(かかりつけ医を登録する制度)」があります。公的医療制度を活用する場合、まずはGP登録したかかりつけ医に足を運び、必要な場合は専門医を紹介してもらう流れが一般的です。
学生寮や語学学校の近くの医療機関を調べ、通いやすい病院をGP登録しましょう。不安な場合は、語学学校や留学エージェントに相談することをおすすめします。
7.現地生活の下調べ
事前に現地生活の下調べを行いましょう。
事前に確認すべき主な情報
- 現地の通貨・物価
- 銀行口座の開設方法
- 携帯電話契約の可否
- SIMカードやWi-Fi環境の確保方法
- 交通インフラ
- 電車やバスの乗り方
- 治安の悪い地域や犯罪情報
- 緊急時の対応方法
- 現地の習慣・食文化
- 現地の医療制度
これらを調べておけば、スムーズに留学生活を開始でき、予期せぬトラブルにも落ち着いて対応しやすくなります。
8.基礎的な英語力の習得
留学前に基礎的な英語力の習得をおすすめします。
事前に基礎的な英語力を習得していれば、渡航後に効率良く英語力を伸ばすことができ、現地の人々との交流も促進されます。文化や価値観に触れられるため、自信にもつながります。
東京外国語大学言語モジュールなどを活用し、アイルランド英語に耳を慣らしておけば、戸惑いなく留学生活を開始できるはずです。
ただし、留学に高度な英語力は必須ではありません。実際に、留学経験者の76%方が留学前の英語力を入門レベルまたは初級レベルと回答しているため、過度な心配は不要です。
留学前の語学レベル | 割合 |
入門レベル | 34.1% |
初級レベル | 41.9% |
中級レベル | 21.8% |
上級レベル | 2.1% |
9.持ち物・生活準備
留学時に必要な持ち物を確認し、余裕をもって準備しましょう。ビザやパスポート、航空券以外にも、以下のような持ち物が必要です。
- 現金
- クレジットカード
- 常備薬
- 衣類・下着
- 携帯電話
- 充電器
- 変圧器・変圧プラグ
- 国際運転免許証
- 眼鏡・コンタクトレンズ
- 化粧品
- ハンディタオル
- 防寒具
- 雨具
また、必要に応じて文房具や爪切り、耳かきなど、気に入っている日本製の商品がある場合は持参すると良いでしょう。
特に、アイルランドは天候の変化が激しいため、防寒具や雨具、重ね着できる衣類は必須です。頻繁に洗濯できるとは限らないので、複数枚用意しておくことをおすすめします。
アイルランド留学でおすすめの4つの都市
アイルランドには、留学に適した都市が複数存在します。ここでは、アイルランド留学でおすすめの都市を4つ紹介します。
1.ダブリン

ダブリンは、約59.3万人が暮らすアイルランドの首都です。アイルランド東部に位置しており、政治や経済、文化の中心地として知られています。
アイルランドで最も発展している都市でありながら、郊外には豊かな自然が広がっています。都会の便利さと落ち着いた環境を求める方にもおすすめです。
また、語学学校の選択肢が豊富であり、「トリニティ・カレッジ・ダブリン」や「ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン」など世界的に評価が高い大学も存在します。
さらに、オスカー・ワイルドやジェイムズ・ジョイスなど、多くの文学者を輩出した都市としても有名です。2010年には世界で4番目の「UNESCO City of Literature(ユネスコ文学都市)」に選出されました。
ダブリン近隣の代表的な観光地
- クライストチャーチ大聖堂
- ダブリン城
- トリニティ・カレッジ図書館
- ガイエティ劇場
- アイルランド国立自然史博物館
2.コーク

コークは、約22.4万人が暮らすアイルランド第二の都市です。アイルランド南東に位置しており、コーク空港という国際空港も存在します。
面積が約37.3㎢とコンパクトなため、中心部は徒歩で移動できます。市内にはバスが運行しており、初めての留学でも不便なく生活できるでしょう。
さらに、以下のような音楽や芸術を楽しめるイベントも多く開催されています。
- ジャズフェスティバル
- フォークフェスティバル
- ミッドサマーフェスティバル
- インターナショナルフィルムフェスティバル
コークの音楽文化や芸術などに興味がある方にもおすすめです。
コーク近隣の代表的な観光地
- 聖アンナ教会
- 聖フィンバー大聖堂
- ブラーニー城
- バター博物館
3.リムリック

アイルランド西部にあるリムリックは、人口約10万人の中規模都市で、落ち着いて学べる環境が魅力です。ダブリンやコークよりも日本人が少なく、集中して勉強できる環境が整っています。
ラグビーやゲーリックフットボール、ハーリングなどのスポーツが盛んな点が特徴です。スポーツ観戦や現地の文化を楽しめます。
さらに、歴史的な建造物や博物館、美術館などが混ざり合い、アイルランドの歴史や文化を体感できます。
現地にあるリムリック大学には、アイルランドでは珍しい日本語を学べる学科が存在する点も特徴です。日本に興味がある学生と交流できる可能性があります。
リムリック近隣の代表的な観光地
- 聖メアリー大聖堂
- ジョン王の城
- ハント博物館
- ミルクマーケット
4.ゴールウェイ

ゴールウェイはアイルランド西部に位置する人口約8.4万人の都市です。アイルランドの歴史や文化が色濃く残る都市として知られており、美しい海岸線や豊かな自然も楽しめます。
沿岸都市であり、クルーズやマリンスポーツなどのアクティビティを体験できます。
都市の規模は小さいものの、アイルランド国立大学ゴールウェイ校やゴールウェイ・メイヨー工科大学などの名門校があるのも特徴です。落ち着いた環境で勉強に集中できる環境が整っています。
スポーツイベントやグルメフェスティバル、音楽フェスティバルなどが開催されているので、留学中の思い出も作れるでしょう。
ゴールウェイ近隣の代表的な観光地
- ゴールウェイ大聖堂
- モハーの断崖
- ラテン・クォーター
- コネマラ国立公園
まとめ│アイルランド留学の個人手配ならwarpleがおすすめ
本記事では、アイルランド留学のメリット・デメリットや費用、事前準備などを解説しました。
アイルランドは、日本人留学生が少なく、落ち着いた環境で英語を学べるおすすめの留学先です。治安が良く、ユニークな文化やヨーロッパ諸国への旅行も体験できるため、集中的に英語力を伸ばしたい方やヨーロッパ文化に興味がある方などにおすすめです。
しかし、日本からの直行便がなく、留学費用が安くないといった注意点があります。留学に適した都市も複数あるため、「アイルランド留学は自分に合っているか」や「どの都市に留学すべきか」を判断しましょう。
留学を個人手配できる「warple」なら、語学学校の手配を含む留学手続きをオンラインで完結できます。まずは気になる語学学校の資料請求や見積もりの取得から始めてみましょう!